かつてスペインサッカー連盟で会長を務めていたルイス・ルビアレス氏が、公の場で自身の叔父から生卵を投げつけられたとのこと。
『Mundo Deportivo』の報道によれば、ルイス・ルビアレス氏は今回自身の著書「Matar a Rubiales」の出版を宣伝するためのイベントをマドリードで開催していたとのこと。
しかしながら、その中で突如観客席から「心配するな、何も起こらない」という声が上がり、まもなく何者かが壇上のルイス・ルビアレス氏に向かって生卵を投げつけた。
ルイス・ルビアレス氏がすぐに観客席に向かって駆け出した他、さらに周囲の人々や警備員が介入し、犯人はすぐに取り押さえられたとのこと。
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x.com『The SUN』の記事によれば、生卵を投げつけた犯人はルイス・ルビアレス氏の父方の叔父に当たるルイス・ルベン・ルビアレス氏であったという。
ルイス・ルビアレス氏は以前「家族との間で不和がある」と明かしており、もう一人の叔父であるフアン・ルビアレス氏は「ルイスは権力、贅沢、金、女性に執着している男だ。社会再教育プログラムを受けさせるべきだ」と主張していたことでも知られる。
2018年から2023年までスペインサッカー連盟の会長を務めたことで知られるルイス・ルビアレス氏は、2023年8月に行われた女子ワールドカップの表彰式で起こったスキャンダルによって辞任を余儀なくされた人物だ。
優勝したスペイン代表のメダル授与式において、ルイス・ルビアレス氏は選手であるジェニファー・エルモソに突如キスをする場面があり、大きな批判を呼び起こした。
その結果スペイン政府が彼に対して裁判を起こした上、女子サッカー選手81名がルイス・ルビアレス氏の辞任を求めてストライキを敢行。最終的にFIFA懲戒委員会が彼に対して3年間のサッカー活動禁止を言い渡すことになった。
さらにその後もスペイン・スーペルコパのサウジアラビア移転を巡る汚職疑惑によって逮捕されるなど、様々なスキャンダルでメディアを賑わせた。
今回出版された「Matar a Rubiales」は、ルイス・ルビアレス氏が506ページに渡って自身の受けた「迫害」を訴える内容となっており、「机上の空論を言うフェミニストや『目覚めた人々』によってスペインサッカー史上最大の陰謀に巻き込まれた」という主張が行われているとのこと。
筆者:石井彰(編集部)
