2026年W杯予選を世界最速で突破した日本代表は、今年最後の戦いに臨んでいる。
そのなかで、守田英正は気がかりな状況にある。30歳の守田は、代表キャップ数40を誇る主力MF。
流通経済大学を経て、川崎フロンターレでプロになると、2018年に代表デビュー。
2021年1月からはポルトガルでプレーしており、現在は名門スポルティングCPに所属している。
それまでは鉄人的選手だった守田だが、昨シーズンから度重なる故障に苦しんでいる。今シーズンも負傷に悩まされており、スポルティングでは20歳の若手MFに台頭を許し、代表では2か月連続で選出されなかった。
先日には「今は自分自身と戦っている。日々、自問自答しつつ、ハードワークしている」などとSNSに心境を吐露したことも話題になった。
そうしたなか、ポルトガル紙『A Bola』は、「守田がスポルティングで特別プランを組む」と伝えていた。
「日本代表戦を欠場した守田は、インターナショナルブレイクを利用して、できるだけ早くベストコンディションに戻るために筋力強化と再発防止に取り組む。
30歳の日本人選手は頻発する怪我で理想的なコンディションを維持できないことに失望している。また、その不安定さによって、森保一監督の代表メンバーに選ばれなくなるのではないかと恐れている。
守田の不安は、W杯まであと数か月になったこの時期に日本代表に招集されなかったことにある。今回の欠場は、長距離移動と試合による消耗を避けるためのスポルティングと日本サッカー協会との紳士協定の一環だったのかもしれない。
実際、守田はこの中断期間を利用して、特別な筋力強化・予防プログラムをこなしている。約1年半にわたって悩まされてきた問題が再発しないようにするためのものである。
事実、ルイ・ボルジェス監督に高く評価されているこの日本人選手は、フィジカル的問題により21試合を欠場してきた。
その過程でレギュラーの座も失われ、現在はジョアン・シモンエスにそのポジションが与えられている。20歳の彼は守田が最近見せていたパフォーマンスを上回るレベルを見せている。
守田はこの状況をなんとか覆したいと考えている。ルイ・ボルジェス監督がこの日本人選手を非常に気に入っていることは周知の事実だが、まずは結果(パフォーマンス)が重要だ」
コンディションに不満を抱える守田は、あえて今月の代表招集を見送られた可能性があるようだ。
そのうえで、彼は肉体改造に取り組んでいるとのこと。
筆者:井上大輔(編集部)
