かつてユヴェントスやミランが保有していた元イタリア代表DFマッティア・カルダーラが31歳にして現役引退を決断した。
187cmの体躯を誇るセンターバックとして期待されていた彼は、2018年に代表デビュー。世界的ディフェンダーだった元イタリア代表DFアレッサンドロ・ネスタが、自らの後継者候補のひとりに指名するほどの大器だった。
昨シーズン限りでモデナを退団したカルダーラは、『gianlucadimarzio.com』で、引退を表明。
「サッカー、さようなら。辞めると決めた。決断するのは簡単ではなかった。この言葉を書くのさえ簡単ではない。今は少し心が安らいだが、この決断を下すまでには時間がかかった」、「すべては7月、専門医の診察を受けたことから始まった。『マティア、もう足首の軟骨はなくなってしまった。このままだと数年後には義足が必要になる』と宣告された」として、怪我が原因だと綴っていた。
これを受けてイタリアメディア『Virgilio Sport』は、こうも伝えていた。
「彼と同じように、日本人史上最強選手のひとりながら29歳で引退した中田英寿もいる。
最近の例ではラファエル・ヴァランもそうだ。身体的な問題と精神的な過負荷が重なり、31歳で引退を余儀なくされた。30歳を過ぎるまでもなく、このような話は多くある」
かつてイタリアのセリエAでも活躍した元日本代表MF中田英寿氏。

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2006年W杯後に29歳の若さで引退を決断した。
また、レアル・マドリーなどで活躍した元フランス代表DFヴァランも怪我のために、2024年に31歳で引退している。
筆者:井上大輔(編集部)
