世界的強豪レアル・マドリーで活躍するフランス代表FWキリアン・エムバペ。

現役のスター選手だが、プロサッカークラブの実質的オーナーでもある。

2024年にエムバペが保有する会社の関連企業が、フランス2部リーグのSMカーンの大株主となった。

ただ、カーンは昨シーズンの2部リーグで最下位に終わり、3部リーグへ降格。

3部リーグでも17チーム中10位と低迷するなか、16日にはクプドゥフランス(国内カップ戦)のバイユー戦に2-3で敗れてしまった。

相手のバイユーは6部相当のアマチュアチーム。『RMC』によれば、カーンにとっては、悪夢のような出来事になり、激怒したサポーターがロッカールームに乱入しようとする騒動まで起きたという。

マクシム・ドルナノ監督は「恥と怒りを感じている。ファンが怒るのは当然。こんなことは想像していなかった。我々はギブアップした。最悪の夜になってしまった。本当に恥ずかしい。多くの人を失望させてしまったのは恥ずべき」と述べていたそう。

また、『Le Parisien』は、「この屈辱は、3部に降格したカーンの現状を雄弁に物語っている。エムバペと地元スターとの奇妙な衝突などに加え、従業員16人が解雇されるという人員削減計画の承認も忘れてはならない。オフシーズンの間、クラブ経営陣、特にエムバペの母であるファイザは、問題の一部は前経営陣の責任としてそれを転嫁した。しかし、クラブ保有から1年半近くが経ち、状況は疑問へと変わった。エムバペ率いるカーンはどこへ向かうのか。バイユー戦で経営陣は沈黙を守り、メディア対応は監督だけに任せていた。カーンサポーターたちは、エムバペの側近であるスカウト部門責任者への批判も強めている」などと伝えている。

浮上の兆しが見えない現状にサポーターの不満が鬱積しているようだ。

筆者:井上大輔(編集部)

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