2026年ワールドカップ予選を世界最速で突破し、8大会連続出場を決めた日本代表。

39歳になった長友佑都は、自身5度目となる出場を目指している。

その長友とともに一時代を築いた本田圭佑は、現在も現役を続けながら、活躍の場を多方面にひろげている。

長友と本田は絶対的なサッカーエリートではなかったが、たゆまぬ向上心を武器に世界的強豪クラブでプレーするまでに成長した。

そうしたなか、陸上十種競技の元日本チャンピオンであるタレントの武井壮さんが、長友と本田とのエピソードをX上で明かしていた。

「以前、本田圭佑くんと初めて会った時に彼が『僕は走る才能が無くて足が遅いのが弱点だ』と話してて、オレが『足速いは技術と知識で手に入るよ』と話したら、『いや、それは無理!どうやっても速くならなかったっすよ』と言うから、ほんと10分くらい簡単に、こうしたら速くなると思わない?こういう力の使い方したら遅いに決まってるよね?と話したら、目をキラキラさせて、『それは間違いないすね、武井さんイタリアに春に来れませんか?走り方教えてください』とすぐ意見を変えてオレにオファーを出してきた。

成長する選手は、理屈を話したら理解して自分の持論などあっさり更新して掴み取りに来る。結局当時オレがスケジュールまるで無くて実現しなかったけど、そこから仲良くなったのは良い思い出だ。

長友選手も、40代で世界マスターズでメダル取ってるオレを見て、走り方教えてくれ、とオレの家にまで来て日本に滞在してる僅かな時間で走り方のヒントが無いかを探りに来たりした。

掴み取る選手達はだいたいこんなふうに貪欲な人たちだ。自分の頭だけの理解だけで、できないと思い込んだらそこでスポーツは終了だと思う」

「これの続きはさ、彼(本田)のサッカーチームの監督に立候補してくれと頼まれて、初代監督になりまして。

『選手を最強にしてほしい』とオファーを受けたんだけど、2回だけ選手に講義と実技指導したとこでコロナで自粛になって、その後はほぼ実技指導はできなかったのよね。

あそこで2年フィジカルの指導できてたら、面白いチームになったかもな、と今も思うんだよね。その後選手達は頑張ってひたすら昇格してくれてます。Jまでもう少しだよね!」

本田は弱点である足の遅さは強化できないという考えを持っていたが、武井さんの教えを聞いて、それをあらめると、すぐに指導のオファーをしたとか。これは本田がイタリアの名門ミランでプレーしていた頃の話だろうか。

また、長友も海外から日本に帰国した際、わざわざ武井さんの自宅を訪ねて、走り方の教えを請うたことがあったという(世界マスターズは、35歳以上を対象とした陸上の世界大会)。

なお、武井さんは、本田らが2020年にサッカークラブを立ち上げた際に初代監督を務めた。当時「ONE TOKYO FC」というチーム名だった同クラブは、その後、「EDO ALL UNITED」へ改称。東京都社会人サッカーリーグ4部で活動をスタートさせると昇格を重ねて、今シーズンは関東サッカーリーグ2部で優勝、1部昇格を決めた。

筆者:井上大輔(編集部)

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