18日、かつて横浜フリューゲルスを指揮したオタシリオ・ゴンサウヴェス氏が85歳で死去した。

同氏の母国ブラジルの複数メディアが同日に報じている。

オタシリオ氏は、ブラジルの数々のビッグクラブを率いてきたことで知られる名将で、1984年にインテルナシオナウで、1988年にはグレミオで州選手権を制覇した。

また、アトレチコ・パラナエンセ、コリチーバではパラナ州選手権で優勝に導いており、ブラジルメディア『CORREIO DO POVO』は、「パラナ州サッカー界では大きな足跡を残した」と紹介している。

同監督は、1996年に横浜フリューゲルスの監督に就任すると、前園真聖や山口素弘、三浦淳寛らの個性を生かしてチームをクラブ史上最高順位である3位に導いた。

また、若かりし頃の楢崎正剛や吉田孝行らを指導し、日本サッカーの強化に貢献した。

同メディアは、オタシリオ氏と親交が深いという解説者でガウショ州スポーツ記者協会(ACEG)会長を務めるロジェリオ・アマウラ氏のコメントを掲載した。

「彼は本当に偉大でした。監督として有能なだけでなく、グループをまとめる人物で、選手たちとも非常に落ち着いて接することができた。大きな喪失です。サッカー界の外で彼と一緒に過ごした人は皆、彼の魅力と人を惹きつける話術、ユーモアを知っています。残念ですが、明るい彼の姿を記憶に留めたいです」

また、オタシリオ氏が過去に率いたブラジルのクラブもそれぞれの公式サイトで、同氏やその家族に向けて追悼の意を表明している。

彼の指導者としての功績や人柄は、1999年に解散した横浜フリューゲルスの存在のように、サッカーファンの心に残り続けるだろう。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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