スペイン1部FCバルセロナとキットサプライヤーのNikeは19日、2025-26シーズンのフォースユニフォームを発表した。
このデザインは、バルセロナのファンにとって「伝説の一夜」である20年前のクラシコにインスピレーションを得ている。
FC Barcelona 2025-26 Nike Fourth

バルセロナ 2025-26 Nike フォース ユニフォーム
今季の第4ユニフォームとなる今作は、ジグザグのストライプが特徴的でユニークなデザインが登場した。
おなじみのブラウグラナ(青と臙脂)をベースに、発色の良いスカイブルーが目を引く。色とグラフィックのどちらも意外性のあるデザインだ。

背面も同じジグザグのストライプ柄。首元のカタルーニャ州旗カラーで、クラブのアイデンティティを示す。
近年バルセロナは、そのシーズンの最後のユニフォーム(サードまたはフォース)に、カタルーニャ旗を彷彿させるデザインを採用し続けていたが、それも今作でいったん終了となる。

(C)Getty Images
今作のデザインは、今から20年前の2005年11月19日に行われたラ・リーガ第12節「レアル・マドリー対バルセロナ」での、バルサ圧巻のゴールショーをたたえたもの。ロナウジーニョ劇場とも称される一戦だ。
サミュエル・エトーが14分に先制しリードを奪うと、58分と77分にロナウジーニョが2つの美技でレアルを突き放し、バルセロナが敵地でのクラシコを3-0で勝利。ロナウジーニョの3点目が決まるとレアルのサポーターが立ち上がって拍手を送るという、一種異様な光景も見られた。

襟の内側には、そのクラシコでの3つの得点時間(14-58-77)を刻む。丸で囲んでいるのは、当時のユニフォームのテンプレート「トータル90」の象徴的な“丸囲みの胸番号”と同じだ。
また、前面と背面にそれぞれ配した大胆で力強い3つのレッドのストライプは、3つのゴールの軌道を表現している。

気になる着用試合についての発表はないが、クラブ側がアイテム名に“UCL”を付けていることから、チャンピオンズリーグでの着用が主となる可能性もある。
伝説のクラシコをたたえたフォースユニフォームは、クラブ公式オンラインストア、Nikeオンラインストアで販売中。
筆者:立野敦史(Qoly LFB Vintage)
Qoly × LFB Vintageでユニフォームなどを販売する傍ら、Qolyでユニ記事を執筆。 メタル/ハードロックをこよなく愛するが、ジャズから歌謡曲まで実はただの音楽好き。世界一美しいエンブレムは絶対に旧サンマリノ代表とかたくなに言い続けている。


