カタールで開催されているU-17ワールドカップ。
U-17日本代表はベスト8進出を果たしたものの、21日のオーストリア戦に敗れて準決勝進出はならなかった。
その日本と北朝鮮が対戦した18日のラウンド16では、試合前の光景が物議を醸すことになった。
試合前に両チームがグータッチをした際、一部北朝鮮選手が殴りつけるような強さで日本選手に拳を叩きつけていたのだ。
英紙『Daily Mail』も「北朝鮮選手、試合前に伝統的な握手ではなく、日本代表選手をパンチするありえない瞬間。FIFAに介入を要請」として、その出来事を紹介。
日本サッカー協会が、この事件についてFIFAに連絡を取り、映像を送ったという日本での報道も伝えつつ、こうも報じていた。
「日本と北朝鮮は長年緊張関係にある。北朝鮮は1970年代後半から1980年にかけての日本人拉致を認めている。
後に一部が解放されたものの、日本側は拉致被害者全員の解放を求めている。一方、北朝鮮は問題は解決済みと主張。
北朝鮮のミサイル実験が日本領空を通過したことで、緊張はさらに高まっている」
2002年、北朝鮮による拉致被害者5人が日本へ帰国したが、現在も日本政府は「5名以外の拉致被害者についても、政府は、その速やかな帰国を、北朝鮮に対して強く要求しています」としている。
また、韓国紙『OSEN』は、「過去に北朝鮮は日本のスタッフを拳で脅して水を求めたことで批判されたことがある」と伝えていた。
2023年に中国で行われたアジア競技大会で日本と北朝鮮が対戦した際、日本のメディカルスタッフから水を奪ったうえで殴る仕草をした北朝鮮選手にイエローカードが提示されるシーンが問題になったことがある。
筆者:井上大輔(編集部)
