U-17ワールドカップで準決勝進出はならなかったU-17日本代表。
21日に行われたオーストリアとの準々決勝に0-1で敗れ、ベスト8での敗退となった。
それでも、勝ったオーストリアの選手・監督は「これまでで一番強かった」と日本を讃えていた。
カタールで開催された今大会で話題になったのが、日本とメキシコ代表との友情物語。滞在するホテルが同じだった両チームは、試合での健闘を讃えあうなど絆を深めていった。
メキシコは、18日のラウンド16に敗れて一足早く敗退。その後、日本選手たちが見せた振る舞いを「ワールドカップの友情!築いた絆はサッカーの枠をはるかに超えた」とメキシコの公式SNSが紹介していた。
U-17日本代表の守護神である村松秀司が、スペイン語でスピーチを行うと、メキシコから大喝采!記念品を贈り合い、吉田湊海とルイス・ガンボアがユニフォームを交換して、盛り上がる光景も。
メキシコ紙『Excelsior』は、両チームの交流シーンについて、こう伝えていた。
「U-17メキシコ代表は、感動的なメッセージでワールドカップを締めくくった。
ポルトガルに0-5という痛恨の敗戦を喫したにもかかわらず、大会期間中にホテルでともに過ごした盟友である日本から思いがけない称賛を受けた。
大会中、両代表は頻繁に時間をともに過ごし、絆が深まった。この物語は、ホテルのダイニングルームでフィナーレを迎えた。日本選手がメキシコ代表チームに感謝のメッセージを伝えたのだ。
このメッセージは、日本代表選手の一人がスペイン語で読み上げたことで、さらに特別なものとなった。台本を読んでいたことは明らかだったが、内容は十分に理解でき、メキシコ代表チーム全員を感動させた」
村松は「僕らはあなたたちを誇りに思います。この友情を記念する品があります。道中の安全と今後の活躍を祈っています。メキシコ万歳、日本万歳!」とのメッセージを読み上げたようで、メキシコ側も「日本、たくさんの愛情をありがとう。あなたたちを決して忘れない」と感謝していたそう。
ちなみに、村松は日本人の母とアメリカ人の父のもとにアメリカで生まれ、現在はMLSのロサンゼルスFCユースに所属している。
筆者:井上大輔(編集部)
