アメリカのMLSはシーズン佳境を迎えている。

22日には西地区のカンファレンスセミファイナルでバンクーバー・ホワイトキャップスとロサンゼルスFCが激突した。

29歳のGK高丘陽平が所属するバンクーバーは、レギュラシーズンで西地区2位と躍進。その中で、高丘は絶対的守護神としてリーグ最少失点の守備陣を牽引する活躍を見せてきた。

バンクーバーはカンファレンスセミファイナルで2点をリードするも、ロサンゼルスFCの韓国代表FWソン・フンミンが立ちはだかる。

ソンは後半15分に追撃のゴールを決めると、敗退濃厚となった後半アディショナルタイムにはフリーキックを叩き込み、劇的な同点ゴールを叩き出した。

カーブをかけたフリーキックは、高丘が懸命に伸ばした右手も届かない完璧なコースを射抜いた。チームを救ったソンは、飛び上がって感情を爆発させていた。

韓国紙『FOOTBALLIST』は「ソン・フンミンが真の英雄に生まれ変わった」、『Starnewskorea』も「奇跡!ソン・フンミンはチームが0-2で押されていた状況で一人で2ゴールを決めて、救世主の役割を果たした。ロサンゼルスFCが奇跡的なカムバックを果たし、日本出身のバンクーバー守護神高丘は虚脱した表情で膝をついた」と伝えていた。

ソンの劇的同点弾で2-2となった試合は延長戦に突入。後半アディショナルタイムに退場者を出したバンクーバーは、延長後半終盤に3度連続クロスバーに救われるシーンも。

画像: (C)Getty Images
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そして、勝負の行方はPK戦に委ねられることに。バンクーバーはそのPK戦で4人が成功し、チーム史上初のカンファレンスファイナル進出を決めた。

ソンの活躍はさすがだったが、結果的には『空砲』に終わることになった。

筆者:井上大輔(編集部)

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