日本代表DF菅原由勢とともにドイツ1部のブレーメンでプレーする長田澪ことミオ・バックハウス。
日本人の母とドイツ人の父のもとにドイツで生まれた21歳のGKだ。
U-21ドイツ代表の守護神でもあるが、幼少期を日本で過ごしたこともあり、日本サッカー協会もその存在を注視している。
その長田は今シーズンからブレーメンの正GKを任されている。
開幕11試合時点でチームは4勝3分4敗の9位。長田は負傷欠場した2試合を除く9試合に出場している(失点数は16、クリーンシートは2回)。
23日に行われたブンデスリーガ第11節RBライプツィヒ戦には0-2で敗れた。
ただ、ブレーメン公式は、「まさに最高のパフォーマンスを披露した」と長田を称賛。8つのセーブと23回のクロスインターセプトを記録するなど精力的なプレーを見せたという。
同僚DFアモス・ピーパー、ホルスト・シュテファン監督、そして、菅原は、長田のパフォーマンスについてこう語っていた。
ピーパー「(飛び出しが)見事なタイミングで空中戦を極めて安定させていたし、難しいロングシュートも阻止してくれた。モンスター級のセーブもあった」
シュテファン監督「ビルドアップで非常に落ち着いていたし、プレッシャー下でいい解決策を見つけ出していた。チームに必要な安心感と自信を与えてくれる圧倒的なパフォーマンスだった。彼と強力なGK陣全員に毎試合頼れることはとても嬉しい」
菅原「彼は素晴らしかった。あの年齢ながら、ベテラン選手のようなプレーをする。僕らは彼に絶大な信頼を寄せているし、ブンデスリーガで最高のGKのひとりになれると確信している」
実際、『Fotmob』によれば、長田は90分あたりのセーブ数が今シーズンのブンデスリーガで1位となる3.8を記録しているという。
ただ、本人は「守備陣のなかで心地よくプレーできるかどうかも重要。ブンデスリーガにたどり着いたという実感はあるけれど、次の試合に対して常にできる限りの準備をしていきたい」と殊勝なコメントをしていた。
ブレーメンは、29日にケルンとの対戦が控えている。
筆者:井上大輔(編集部)
