日本からは町田ゼルビア、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島の3クラブが参戦する、アジアチャンピオンズエリート(ACLE)。中国からも成都蓉城、上海申花、上海海港の3クラブが参戦している。

しかしながら、中国勢は現在絶不調。西地区リーグにおいて、下位3クラブを中国勢が独占する結果となっている。

その中でも、中国超級リーグを3連覇中の強豪・上海海港は中国勢の中でも唯一“一勝もできていない”ことから、国内サッカーファンから強い批判を受けている。

22日に国内リーグの優勝を確定させ、25日にFCソウル(韓国)戦に臨んだ上海海港。

22日の大連智行戦では5人の外国人選手をはじめとした主力選手を多く起用した一方、25日のACLEでは主力選手が欠場し、1-3で惨敗している。

中国メディア『捜狐』はこの時の上海海港について「海港の先発メンバーを見たファンは思わず身震いした。まさか噂通りまた戦略的放棄なのか?案の定、海港は勢いに乗って成都蓉城や申花すら倒せないソウルFCを撃破するどころか、おとなしく相手に貴重な3ポイントを献上してしまった」と強い言葉で批判している。

また、試合後には2021年から2023年に横浜F・マリノスで指揮官を務めたオーストラリア人監督ケヴィン・マスカット氏の「このような結果には失望している。我々は試合に勝てなかったからだ」というコメントにも批判が集中している。

惜しくも試合に引き分けた際に用いられる「試合に勝てなかった」というコメントを使ったことは、中国サッカーファンの怒りを招いた。

「これは引き分けに追い込まれた時に言う言葉だろ…でもこれは完敗だぞ」「引き分けならそんなこと言えるけど、1-3で完敗したのにまだ言うのか」といったコメントがインターネット上では投稿されている。

前述の『捜狐』紙でも「監督のコメントはあきれるばかりだ」「自チームの敗戦を「失望」とは言わず、「勝利を逃した」と表現する。一字違いで、聞く者の耳に心地よく響く」と厳しい見解を掲載している。

上海海港は以前から中国国内で“ACL軽視”の姿勢が批判されており、SNS上では「ACL降伏の第一人者」といった蔑称も見られる。

中国はこれまでACLEの出場枠を3つ保有していたものの、来年からは1+1の大幅減少となったことも、上海海港への批判を加速させており、メディアからも「中国サッカーの恥」と強い批判を受けている。

中国インターネット上のあるサッカーファンは上海海港について、このような皮肉たっぷりのコメントを残している。

「国内リーグでは全力で戦う。試合前の負傷者がいようと、中国スーパーリーグ(CSL)の試合があれば、まるで華佗(古代中国の医者の化身)が転生したかのように即座に復帰する。でもリーグが終わってACLになると、またしても重病を患うんだ!」

筆者:田原隆夫(編集部)

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