韓国発の音楽『K-POP』は、今や韓国や日本にとどまらず、世界的な人気を博している。

「音楽は言葉を超える」とはよく言われるが、プロサッカーの現場でもその力が発揮されたという。

韓国メディア『スポーツソウル』は24日、今季の中国3部王者である無錫呉鈎を率いる韓国人指揮官キム・ボンギル監督のインタビュー記事を掲載した。

韓国の年代別代表などを指揮した経験を持つキム監督は、今年9月から中国3部に降格した無錫の指揮官に就任。限られた投資環境の中で、前線からの連動したプレスを徹底し、就任1年目で昇格を実現させた。

中国2部昇格の裏に、まさかの“K-POP効果”があった。

キム監督が無錫に来た当初はチームの雰囲気が良くなく、挨拶すらしない選手が多かった。言葉の壁を感じながらも、同監督は一人一人と深く対話し、理解してもらえるよう努めた。

そこで力になったのが、世界的な人気を誇るK-POPアーティスト、BLACKPINKだったという。

「選手たちはK-POPがものすごく好きなんです。中でもBLACKPINKの曲は試合の前後に流し、楽しんでいます。“韓流”で会話できると知って、ある日食堂で『ロゼが好き?ジェニーが好き?』と聞いてみました。みんな、びっくりしながら笑っていましたよ」

無錫の若い中国人選手たちは、59歳の外国人監督とK-POPの話ができることを面白がり、そこから自然にサッカーの話へとつながり、信頼関係を築くきっかけになったそうだ。

その後もキム監督はK-POPについて勉強し、積極的に選手とのコミュニケーションに取り入れた。

BLACKPINKが監督と選手の大きな橋渡し役となったチームは、ホームゲーム15試合で11勝4分という圧倒的な記録を打ち出し、同リーグ優勝と1年での2部復帰を成し遂げた。

世界的スターBLACKPINKを通じて生まれた一体感が、来季もチームの原動力となるに違いない。

筆者:江島耕太郎(編集部)

This article is a sponsored article by
''.