日本代表MF遠藤航が所属するリヴァプールは、昨シーズンのプレミアリーグで優勝を果たした世界的強豪だが、今シーズン途中から不調に喘いでいる。
失点数が急増しているため、控えに固定されている遠藤の抜擢を期待する声もあるが、アルネ・スロット監督はその可能性を否定した。
実際、11月30日に行われたウェストハム戦でも遠藤はベンチスタートになり、2-0で勝利した試合で出場機会なしに終わった。
一方、この試合では大きな出来事があった。リヴァプールの大エースに君臨してきたエジプト代表FWモハメド・サラーが今シーズンのリーグ戦で初めてベンチスタートになったのだ(出場もなし)。
昨シーズンのサラーは公式戦52試合で34ゴール23アシストと大活躍。ただ、33歳で迎えた今シーズンは、公式戦17試合で5ゴールと低調で、批判の対象になりつつある。
クラブ公式サイトによれば、スロット監督は、サラーを控えにしたことについてこう説明したそう。
「その質問はすでに幾度もされてきた。フロリアン・ヴィルツ、アレクサンデル・イサク、ウーゴ・エキティケ、サラーらを起用しなかったときは毎回ね。
それは当然のことだ。全員が突出した選手であり、モー(サラー)はこのクラブでも信じられないようなキャリアを築いてきたからね。彼は本当に特別な選手なので、このクラブで素晴らしい将来が待っているだろう。
起用できるフィールドプレイヤーが14~15人だけのなか、10日間で4試合だ。そのため、試合ごとにベストメンバーを選ぶ必要がある。
今日は常に高い位置にいるサイドバックと常にウィンガーが中に入る相手のシステムからすると、これがチームの助けになると思った。彼はこのクラブにとって重要であり、今後もそのはずだ」
過密日程と相手のシステムを考えて、サラーを控えに置いたようだ。
リヴァプールは年内にあと6試合を戦うが、最近起用されていない遠藤の出番も注目される。
筆者:井上大輔(編集部)
