2022年のワールドカップ予選もいよいよ佳境を迎える。
ここでは、代表監督や代表チームと仲違いした選手たちを取り上げてみる。
ハキム・ジヤシュ

オランダ生まれながら、モロッコ代表を選んだ天才肌のレフティ。
U-21代表まではオランダだったが、その後、モロッコに鞍替えすると2018年のワールドカップにも出場した。だが、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督と仲違いしたことで、28歳にして代表引退を宣言。
本人は「この6年間、チームのために全力を尽くし、全身全霊でチームをサポートしてきたにもかかわらず、指導者たちは僕や僕の国への献身についてのデマを垂れ流し続けている。彼らの行為によって、自分はチームの一員であり続けることが不可能になった」と理由を説明している。
一方、ハリルは「彼は遅刻して到着し、その後も仕事を拒否した。監督キャリアの中で初めて、失望させられるような行動を見た。怪我をしたという理由で、明らかにフレンドリーマッチを拒否した。医療スタッフはいくつかの検査を行い、彼はプレーできると言った。しかし、ジヤシュは途中出場のためのウォーミングアップすらも拒否した。私にとってはそのような行動は容認できないものだ」と述べている。
メスト・エジル

ワールドカップ3大会に出場するなどドイツ代表として計92試合に出場した天才MF。
10番を背負った2018年ワールドカップでチームが惨敗すると、その後、電撃的に代表引退を宣言した。
トルコ系ドイツ人であるエジルはイルカイ・ギュンドアンとともにトルコのエルドアン大統領と写真撮影をしたことをドイツサッカー連盟から批判されていた。
エジルは「勝った時はドイツ人、負けた時は移民扱い」、「自分が受けた仕打ちでドイツ代表のユニフォームを着たいとは思えなくなった」などと不満を表明すると、“人種差別と蔑視”を理由にチームを去っている。
