今季、関東サッカーリーグ1部(関東1部)へ昇格したSHIBUYA CITY FCが、新たなパートナーの力を得てクラブの成長を加速させる動きを見せている。
クラブを運営する株式会社PLAYNEWはこのほど、元日本代表の鈴木啓太氏が代表取締役社長を務めるAuB株式会社と「TEAM CITYゴールド契約」を新規締結したと発表した。
この「TEAM CITYゴールド契約」とは、SHIBUYA CITY FCが企業向けに展開しているパートナーシップ制度の一つで、クラブを支援するスポンサー企業の中でも「クラブ活動への深い参画と支援」ができる上位グレードに位置づけられる。
AuBは「すべての人を、ベストコンディションに」を掲げ、腸内環境を軸としたコンディショニング商品・サービスを展開する企業だ。トップアスリートの腸内環境研究を強みとしており、1200名以上のアスリート検査と2600件超の検体データを保有。スポーツ選手だけでなく、一般生活者に向けたヘルスケア体験も提供している。
同社の代表を務める鈴木氏は、現役時代に浦和レッズと日本代表でボランチとして活躍した日本サッカー界のレジェンド。現役時代からコンディショニングの重要性を訴えてきた同氏は、今回の提携に際し、次のようにコメントしている。
「コンディションメーカーAuB株式会社の代表・鈴木です。私は、16年間プロサッカー選手として過ごし、日々のコンディショニングの重要性を強く実感してきました。プロアスリートでさえ、毎試合ベストな状態を維持するのは難しい。それほど、コンディショニングは繊細なものです。私たちAuBでは1,200名以上のトップアスリートの腸内環境を検査し、2,600を超える検体データを保有しています。これらの研究をもとに展開する商品・サービスを通じ、コンディショニングサポート、腸内環境サポートという観点からSHIBUYA CITY FCの挑戦を支えられることを誇りに思います。SHIBUYA CITY FCとともに、コンディショニングの価値を次世代アスリート、そして広く生活者に届けてまいります」
一方、SHIBUYA CITY FCは「PLAYNEW & SCRAMBLE」を理念に、渋谷の街と共鳴するクリエイティブなクラブづくりを推進。都市型サッカーフェス「FOOTBALL JAM」の開催や地域プロジェクト「渋谷をつなげる30人」の主宰など、地域密着の取り組みに力を注いでいる。地域リーグでの戦いを続ける中、クラブ強化と街の活性化を両立させる独自の歩みを続けてきた。
今回の新規パートナー契約により、選手のコンディション向上と地域への価値発信がさらに進むことが期待される。SHIBUYA CITY FCが渋谷発の新しいフットボール文化を築くうえで、心強い後押しとなりそうだ。
筆者:江島耕太郎(編集部)
