セルティックの日本代表FW前田大然が、スコットランドで強烈な存在感を示している。

現地メディアが、マーティン・オニール暫定監督の最終戦を大きく報じる中で、前田のゴールと献身性を特筆して称賛している。

試合は開始11分、旗手怜央のロングパスを受けたヤン・ヒュンジュンのシュートが相手GKに当たり、上空に跳ね上がった瞬間から動き出した。

前田は迷わず頭から飛び込み、相手DFルーク・グラハムと頭同士で激しく衝突しながらも、ボールを押し込んで先制点を記録。イギリスメディア『Daily Mail』は「ブーツさえ躊躇する場所に躊躇なく頭を突っ込んだ」と、その勇気と執念を絶賛した。

前田は衝突で額を負傷し、一度ロッカールームに下がったが、包帯姿で再びピッチへ戻るとスタジアムは大きな拍手に包まれた。額にアザをつくりながらも前線から何度もプレッシャーをかけて奔走する姿に、現地メディア『Daily Record』は、「この日も獅子のように勇敢で、攻守にわたって走り続けた」と、同選手のパフォーマンスに高評価を与えた。

マーティン・オニールのラストマッチとなったこの夜、前田の“勇気の一点”は、暫定政権のリーグ戦5連勝フィニッシュを象徴するゴールとなった。

そして、同日にセルティックはMLS(アメリカ1部)のコロンバス・クルーを率いていたフランス人指揮官ウィルフリード・ナンシー氏の新監督就任を発表。

同監督にとっても、前田の去就は最優先課題と位置づけられており、『Daily Record』は記事内で「前田が残留すればナンシー監督にとっては最大の吉報となる」と強調している。

新監督が就任した中、日本代表として来年のワールドカップ出場を目指す前田がどのような決断を下すのか。今冬の去就が注目される。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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