Y.S.C.C.横浜(JFL)は2日、DF花房稔が契約満了により今季限りで退団すると発表した。

国学院久我山高から国士舘大に進学し、2019年シーズンにFC琉球へ加入した花房。2020年シーズンからはY.S.C.C.に活躍の場を移し、今季はリーグ戦10試合に出場していた。

クラブ公式サイトで「昨年はJFLに降格して、一年で戻ろうと目指した昇格でしたが、理想とは異なり最下位も経験して、残留争いをしてしまった今シーズンでした。応援してくださる多くの方々に残念な思いにさせてしまったと思います。それでも、残留できたことは皆さんの応援、支えがあったからです」とサポーターへの感謝を告げた花房。

今夏には顔の骨折と脳震盪で苦み引退もよぎったが、救いになったのは聖書の言葉だという。

「全力を尽くしたのか。なぜ先走った判断をしているのか。 状況がどうであれ給料頂いているのにその期間に一生懸命やらないのは違うと思い、癒されるために全てを尽くすべきだと。そう思えた時に、本当に僕は愚かだったと思ったし、クラブに対しても失礼だと思った。全力を尽くすこと、これが今大事なんだと心に刻まれました。治っても治らなくてもいい。引退してもしなくてもどっちでもいい」

「『全力を尽くそう。』ただこの言葉を握って取り組もうと決意しました。そのあとどうなるかは神に任せました。その日から脳震盪が癒されるにはどの選択を取るべきかと真剣に考えて、食事も睡眠などの私生活の面も見直しました。すると、この言葉が語られた2日後の練習で、ジョギングでも頭が締め付けられる感じが出ていたのですが、その日から出なくなりました。それからハードな走りのメニューも増えても頭を締め付ける感じが出ることなくトレーニングできました。神が癒してくださった。そう思いました」

聖書の言葉で奮起し、10月11日のクリアソン新宿戦で復帰。同月25日の飛鳥FC戦には、5年ぶりに得点を決めた。

「もし、あのとき完全に諦め、引退を目指して走っていたら出場もこの得点もなかったことです。
聖書の言葉を通して、神が語ってくれてことを信じて、行動した結果、神が願っている通りにされたと思います」

また、花房は契約満了のリリース内で「今読んでくださっているあなたにも、僕が体験したように思いもよらない状況、解決策が見出せない状況に、もしかしたらなっているかもしれません。例えば、友人から裏切られた。愛する人から別れを告げられた。会社から使えないと思われていると感じている。そして、 『私には価値がない。』そう思ってしまった。ところが、違います。神は聖書を通してあなたに言ってくれています」とエールを送った。

「あなたは神の作品だということを。あなたには価値があり、あなたにしか歩めない人生が用意されていること。今はそれは暗闇が強くて見えていない状況かもしれないけれど、必ずあなたには素晴らしい人生が用意されている。このような生きる土台があることを、少しでも信じてほしい。僕が神を信じて約3年、あなたに何よりも一番伝えたいことです」

筆者:本田建(編集部)

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