先週末に行われたハイバーニアン戦で2−1と勝利を収め、マーティン・オニール暫定監督のラストマッチに華を添えたセルティック。そして3日に行われたダンディー戦でも、前田大然のヘディングゴールで1−0と白星を手にした。

そして4日に『The Celtic Star』がこのダンディー戦でプレーした各選手のレーティングを発表。旗手怜央と前田大然の評価は以下の通りとなっていた。

「旗手怜央、7.5点でMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)。オニール監督の一つの奇跡だ。彼の日本語能力が旗手にどんな影響を与えたのか定かではないが、証拠は明白である。気まぐれで独創的、情熱的で行動力に溢れている旗手。この試合ではいつも難しいパスを通し、とても危険な存在であった。ただ、彼と同じレベルでプレーする選手が周りにいなかった」

「前田大然、7点。武士道の達人。死が目の前に現れたとき、武士道は実現されるものだ。生と死の狭間で選択の余地がある時、いつでも死を選ぶ。真の勇気と名誉は、死の猛威を受け入れて初めて得られるものだ。そう、大然が栄光に向かう道のりの中で、ダンディーの厚い壁が立ちはだかったとき、まさにそのシチュエーションが目の前に現れた。

その時に彼の心に浮かんだ唯一の考えは『玉砕主義』であった。名誉ある死の原則を、大然は受け止めた。しかし彼は真の神風として蘇り、ヘッドバンドを巻いて、相手の守備陣を試合終了まで翻弄し続けた。まるで亡霊のような信念で。いずれにせよ、大然は覚えていないかもしれない。未だに敵国の戦艦が彷徨いていないか、周りの人々に尋ね回っているのだ」

MOMに選んだのは旗手であったが、相手選手と顔面衝突しながらヘディングゴールを決めた前田大然の勇敢なプレーを称賛するとともに、怪我をしても最後まで走り続けた彼の姿を「武士道」と表現し、執念深く相手を追い詰める兵士の亡霊のようだと評論した。

なお、セルティックはこのあと週末に首位ハーツとの上位対決を控えており、さらにそのあとにはヨーロッパリーグのローマ戦が待っている。ハードスケジュールの中で続く重要な試合に向けて、日本人選手の復調は大きな武器になりそうだ。

筆者:石井彰(編集部)

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