レギュラーシーズンが終了したJ2。
J1昇格の最後の一枠をかけた3位~6位チームによるプレーオフで歴史に残る激闘があった。
7日に行われたプレーオフ準決勝で、3位ジェフユナイテッド千葉と6位RB大宮アルディージャが対戦。
レギュラーシーズンの順位で上だった千葉は、引き分けでも勝ち抜けられる優位な立場だった。だが、大宮が後半3分までに3点を奪って、3-0とリード。
厳しい立場に追い込まれた千葉は、残り時間およそ20分となった後半26分から怒涛の反撃を開始。後半32分に2点目、後半39分には17歳MF姫野誠が同点弾。さらに、その3分後には河野貴志が逆転ゴールを奪う。
千葉が0-3のスコアから、4-3で逆転勝利するというすさまじい試合展開となった。
一方、大宮にとっては、ショッキングな敗戦。大宮DF市原吏音は、このようなメッセージをSNSに綴っていた。
「今上げるべきか迷いましたが、ファン・サポーターの方々も同じようにくらってると思ったので一言だけ言わせてください。
ここまで信じてついてきてくれてありがとうございました。そして申し訳ありません。
どんな時も背中を押してくれたこと、めちゃくちゃ力になってました。今シーズンもたくさんの応援ありがとうございました。」
20歳の市原は、大宮でユースから育成されてきた生え抜きで、副キャプテンも任されている。
昨シーズンはJ3を戦ったチームのなかで、期待されてきた逸材であり、U-20日本代表として今年のワールドカップにも出場した。
市原は敗戦後に涙しており、応援してくれたファンへの申し訳なさを感じていたようだ。

なお、準決勝のもうひと試合、4位徳島ヴォルティスと5位ジュビロ磐田は1-1の引き分け。この結果、13日に行われるJ1昇格をかけたプレーオフ決勝は、千葉対徳島の対戦に決まった。
筆者:井上大輔(編集部)
