今年3月に行われたJ2北海道コンサドーレ札幌対ジェフユナイテッド千葉戦で、ゴールを決めた千葉の選手がフェンスを飛び越えた際、2.8メートルほどの落差があるのに気づかずに落下する出来事があった。

札幌ドーム(大和ハウス プレミストドーム)の構造によるものだったが、幸いにも落下した選手に怪我はなかった。

同じようなアクシデントがドイツでもあった。

元日本代表FWオナイウ阿道が所属するドイツ2部のマクデブルクは、7日にアウェイでヘルタと対戦。

後半アディショナルタイムにマクデブルクのラヤン・グリエブが勝利を決定づける2点目のゴールを決めると、サポーターのもとに走っていった。彼はフェンスを勢いよく飛び越えたのだが、スタンドとの間にあった溝に落下してしまった。

かつて原口元気や細貝萌氏もプレーしたヘルタのホームスタジアムであるオリンピアシュタディオンは、多目的スタジアムであり、陸上用のトラックもある。

画像: (C)Getty Images
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『Bild』によれば、フェンスの後ろには深さ2.7メートルの溝があるそうで、「恐怖の瞬間。選手がスタジアムの堀に転落」と伝えていた。ただ、幸いにもグリエブに怪我はなし。

それでも、チームメイトは「本当に恐かった。何事もなくてよかった。最悪の事態になっていたかもしれない」と恐怖しており、監督は「彼が無事にあそこから出てきてよかった。狂気の沙汰だった。ほとんどの人はスタジアムを知っている。スタンドの前にトンネルがあることは周知の事実だが、彼はまだあまりここに来たことがないようだね」と話していた。

実際、26歳のフランス人グリエブは、今シーズンからマクデブルクに加わった新加入選手。

彼は落下後にあらためてゴールを喜んでいたが、主審からイエローカードを提示され、累積警告で次節は出場停止になってしまった。

なお、試合はマクデブルクが2-0で勝利したが、オナイウはベンチ入りしなかった。

筆者:井上大輔(編集部)

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