J1の横浜FCは10日、元日本代表の中村俊輔氏を含むトップチームスタッフ4名が退任することを発表した。
今年47歳になった中村氏は、横浜から世界に羽ばたいた日本サッカーのレジェンド。1997年に桐光学園高校から横浜マリノスでプロ入りすると、天才レフティとして1年目からブレイクした。
2002年夏には欧州へ渡り、レッジーナやセルティックで大活躍。スペインのエスパニョールでの挑戦は短期間に終わったものの、2010年2月に横浜F・マリノスへ復帰した後も2013年のJリーグMVPを受賞するなど稀代の才能を発揮した。
その後ジュビロ磐田を経て加入した横浜FCにおいて、2022年限りで現役を引退。翌2023年からは横浜FCのトップチームコーチを務めていた。以下は退任を決断した中村氏のコメント。
「まずは、今シーズンもクラブをご支援ご声援いただき誠にありがとうございました。コーチとしてJ1残留を果たせずにとても悔しい気持ちと、応援していただいている全ての皆様に申し訳ない思いです。
この度6年半在籍した横浜FCを離れることを決断しました。私の中で熟考し、さまざまな思いや葛藤がありましたが指導者として、ひとりのサッカー人として新しい挑戦を求めた末に決めました。
2019シーズンにオファーをいただき、そこから現役引退、私の引退試合の開催、指導者ライセンスの取得など、クラブに関わる全ての皆様の多大なるご協力に感謝申し上げます。選手としても指導者としても横浜FCではたくさんの想い出と貴重な経験をさせていただきました。横浜FCで過ごした素晴らしい時間は、私の今後の人生にとってかけがえのないものとなります。
横浜FCは大きく飛躍できるクラブだとこの6年半で感じました。必ずJ1の舞台に戻り、J1で活躍するクラブになることを祈っています。
共に戦ってくれた選手スタッフの皆様、どんな時でもクラブを応援してくれたサポーター、パートナー企業のみなさま、あたたかいご声援を本当にありがとうございました」
なお、他には竹内清弥コーチ、村井泰希GKコーチ、和氣昌平アナリストが退任する。
今季J1で18位に終わり、J2降格を喫した横浜FCは、J2の藤枝MYFCで指揮を執っていた須藤大輔監督が来季就任することが発表されている。
筆者:奥崎覚(編集部)
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