11日に開催された2025年度Jリーグアウォーズにて、ファジアーノ岡山の日本代表MF佐藤龍之介がベストヤングプレーヤー賞を受賞した。
佐藤は2006年10月16日生まれの19歳。東京都出身で、少年時代からFC東京の下部組織でプレーした。そして2023年に16歳でトップチームへと昇格し、スタメン出場も果たす。
しかしその後2シーズンでの出場はカップ戦も含めて7試合のみとなっており、主力としては起用されず。2025年1月には育成型期限付き移籍でファジアーノ岡山へと貸し出されることになった。
そしてJ1昇格したばかりのクラブでレギュラーを獲得すると、シーズン序盤から目覚ましい活躍を見せ、6月にはワールドカップ予選を戦っていた日本代表メンバーに選出。インドネシア戦では18歳と237日という若さでデビューも飾った。
さらに7月に行われたE-1選手権では3試合に出場するなど主力メンバーとして起用されて勝利に貢献し、わずかな期間で日本屈指の選手に成長してみせた。
いい意味で激動のシーズンを終え、今季のベストヤングプレーヤー賞を受け取ることになった佐藤は、ステージ上で以下のようにスピーチした。
「こんばんは。このベストヤングプレーヤー賞を受賞することができて、たいへん嬉しく思います。
一年前、覚悟と勇気をもってファジアーノ岡山に来る決断をしたこと、今振り返ると本当に良かったなと思っています。
これからも高い目標を持って、常に貪欲に努力し続けられるサッカー選手でありたいと思います。ありがとうございました」
ファジアーノ岡山へと移籍したことがキャリアに非常に大きな影響を及ぼしたと感じていたようだ。海外からも注目を集めている彼がこのあとどのように歩みを進めていくのか、その期待はさらに高まっていきそうだ。
筆者:石井彰(編集部)
