[J1昇格プレーオフ2025決勝、ジェフユナイテッド千葉1–0 徳島ヴォルティス、12月13日、千葉・フクダ電子アリーナ]

J1昇格プレーオフ(PO)決勝に臨んだ千葉が徳島を破り、17季ぶりのJ1復帰を決めた。

この日左ウィングで先発した千葉MFイサカ・ゼインは、長所のスピードを生かしたスプリントで攻守において存在感を発揮。

試合終盤の後半47分までピッチを駆け抜けた男は、最後まで相手の脅威になり続けた。

3度目の正直でつかんだJ1昇格

突風のような素早さで相手を翻ろうし、守備でも身体を張ったプレーでチームに貢献した。前半から激しい攻守の切り替えが発生するピッチ上で、イサカは素早く対応しながら攻撃のタイミングをうかがった。

「粘り強くプレーすることは、チームとして積み上げてきたものなので、そこをしっかり体現することができたと思います。そういう時間があることはみんなで共有していたので、そこを粘り強く戦えたのが良かった」と一進一退の激しい攻防をワンチームで乗り越えた。

画像: 力強いドリブルでボールを運ぶイサカ(写真中央手前 縄手猟)

力強いドリブルでボールを運ぶイサカ(写真中央手前 縄手猟)

後半24分にFWカルリーニョス・ジュニオのヘディングでの決勝弾で勝ち越し、そのまま1-0で試合を制した。

イサカにとっては3度目の正直でつかんだJ1昇格だった。前所属のモンテディオ山形では2023年シーズン、昨季とJ1昇格POで敗退しており、自身3度目のPOで悲願を達成した。

「個人的にはチームに勝たせてもらったという感じで、チームメイトに感謝したいです。まだ実感がないですけど、ベテランの人たちがこのチームを引っ張って、下の人たちは安心してプレーできていると思います。自分というよりはチームメイトの素晴らしさで助けてもらって、 J1へ連れて行ってもらったという感覚」と心境を明かした。

前身の古河電気工業サッカー部が所属していたJSL時代を含めて初のトップディヴィジョン昇格を達成した。16年のJ2時代を乗り越え、来季は念願だったJ1の舞台で戦う。

「自分としてももっとレベルアップをしてJ1で戦いたいです」と意気込む快速アタッカーは、目を輝かせていた。

(取材・文 宇田春一)

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