日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダ。

現在ラ・リーガ(スペイン1部)で20チーム中15位に低迷する同クラブは、13日に行われたジローナ戦での敗戦を受け、セルヒオ・フランシスコ監督を解任した。

スペイン北部の名門では、水面下で後任候補の選定が進んでいると報じられており、久保が所属するクラブの動向として、日本でも注目を集めそうだ。

スペイン紙『Mundo Deportivo』によると、クラブ首脳陣は試合後に緊急会談を行い、今後の方針を協議。後任候補として現在4人の名前が挙がっているという。

中でも評価を高めているのが、チアゴ・モッタ氏とペッレグリーノ・マタラッツォ氏だ。

モッタ氏は現役時代にバルセロナやインテルで活躍したボランチで、引退後に指導者に転身した後は、ボローニャを率いてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場に導いた実績を持つ。

イタリア系アメリカ人のマタラッツォ氏は、ブンデスリーガでシュツットガルトやホッフェンハイムを率い、戦力以上の成果を引き出してきた戦術家として高く評価されている。

そのほか、バルセロナの下部組織やセビージャで指導経験があるガルシア・ピエミエンタ氏と、マジョルカ、アラベスなどスペインの中堅クラブの監督を歴任したルイス・ガルシア・プラサ氏ら国内の監督も候補に挙がっている。

特に日本のサッカーファンにとって見逃せない存在が、53歳のプラサ氏だ。

久保がマジョルカに在籍した2021-22年シーズンに同クラブの指揮を執り、若き日本代表MFの成長を支えた“恩師”でもある。プラサ氏は指導者としてのキャリアが非常に長く、国内11クラブのほか、サウジアラビアや中国での指導者経験がある。昨年12月まではアラベスの監督を務めており、ラ・リーガを知り尽くした実力者だ。

現時点ではモッタ、マタラッツォの両名が有力視されているものの、久保の特性を熟知するガルシア・プラサ氏がラ・レアルのベンチに座る可能性も否定できない。

監督人事の行方は、久保の起用法やチームの方向性にも直結するだけに、今後の動きから目が離せない。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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