前田大然、旗手怜央、山田新、稲村隼翔の日本人選手4人が所属するスコットランドの強豪セルティック。
リーグ5連覇を目指した今シーズンは開幕から低調が続き、監督交代に踏み切ったが、不調を抜け出すことができていない。
14日にはスコティッシュリーグカップ決勝でセント・ミレンと対戦。前半2分に先制されるも、前半23分に旗手が同点ゴールを奪う。味方のクロスに飛び込み、スライディングボレーでネットを揺らした。だが、セルティックは格下相手に1-3で敗れて、優勝を逃すことに…。
『Herald Scotland』は、決勝に出場した旗手と前田にこのような採点を与えていた。
「旗手5点。素晴らしいゴールが評価され、多くのチームメイトよりもやや評価は高い。しかし、相手の先制点では、ヘディングシュートを防ぐためのチャレンジをしなかったため、ある程度の責任は負うべき。
前田3点。昨シーズンは頼れる男だったが、この日は実に散々だった。好調時の彼は絶え間ない脅威になるが、今日は全くそうではなかった。ボールが来ても、なかなか収められず、パスを試みてもボールを失ってしまうことが多かった」
昨シーズンの前田は、公式戦33ゴールと大活躍したが、この夏の移籍破談の影響もあり、今シーズンは調子を落としている。
これでセルティックはウィルフリード・ナンシー新監督の就任から3連敗となってしまい、「悪夢は続く」と海外では報じられている。
『BBC』は「セルティックは、不安定な監督、激怒するサポーター、不安のある理事会を抱えた弱体化したチームだ。サポーターと経営陣の不和が深まっている…1990年代以降、これほど関係が悪化したことはない。問題の全てが監督にあるわけではない。むしろ、問題の兆候の一つであり、故障した機械の歯車の一つに過ぎない。セルティックにはかつてオーラがあった。それほど昔のことではないが、今やかつての輝きは失われた。そして、その衰退は新監督が就任するずっと前から始まっていた」とその現状を厳しく指摘していた。
筆者:井上大輔(編集部)
