国際サッカー連盟(FIFA)は17日、2028年に開催されるロサンゼルス五輪の男女サッカー競技の大陸別出場枠を発表した。
FIFAは今年4月、ロス五輪の参加チーム数を承認。アメリカで人気の高い女子サッカーが「12→16」と4チーム増えた一方、男子サッカーは逆に「16→12」と4チーム減らすことを決定した。
これを国際オリンピック委員会(IOC)が承認したことを受け、FIFAはこの日行われた理事会にて、各大陸の出場枠を以下の配分することを確認している。
女子サッカー:アジア「2.5」、アフリカ「2」、北中米カリブ海「3」、南米「2.5」、オセアニア「1」、欧州「4」、開催国「1(アメリカ)」
男子サッカー:アジア「2」、アフリカ「2」、北中米カリブ海「1」、南米「2」、オセアニア「1」、欧州「3」、開催国「1(アメリカ)」
男子サッカーのアジア枠は、前回パリ五輪の「3.5」から「2」に減少。予選とみられるU23アジアカップ2028で決勝進出が必要という厳しい条件になった。
一方、女子サッカーのアジア枠はパリ五輪の「2」から「2.5」とわずかな増加にとどまっている。
なお、自身も2000年のシドニー五輪に出場した日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長は、今回の出場枠変更を受けて4月に以下のようなコメントをしていた。
「男子に関して、オリンピックへの出場枠が減ったことでアジア予選が更に厳しくなることは間違いない。アジアの出場枠が最終的に何枠になるのかは現時点で認識していないが、一戦一戦が負けられない戦いになる。
パリオリンピック出場を勝ち取ってくれた大岩監督の経験が生きると思うし、JFAとしても出場権獲得に向けて全力で取り組んでいきます。
女子に関して、出場枠が拡大したことは歓迎。アジア予選も決して簡単ではないが、なでしこジャパンはニールセン監督のもとで再び世界一になることを目指していて、そのために一歩一歩着実に進んで行くことが重要だと考えている。
27年の女子ワールドカップとともに28年のオリンピックの金メダルを目標に強化に努めていきます」
パリ五輪に続き大岩剛監督が指揮を執るロサンゼルス五輪世代の男子チーム(現U-20日本代表)はすでに始動。
今月21日からIBARAKI Next Generation Cup 2025に出場したのち、年明けの1月6日からサウジアラビアで開催されるU23アジアカップ2026に臨む。
筆者:奥崎覚(編集部)
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