薬物検査で陽性反応が出たため拘留されていたトルコ1部フェネルバフチェのサデッティン・サラン会長が25日、釈放された。

トルコで問題となっている有名人や権力者による麻薬の製造や密売、使用の捜査中に捕まったサラン会長。トルコ日刊紙『Hurriyet DAILY NEWS』によれば、今月20日に初めて尋問を受け、その後薬物検査を受けた。

その後、法医学検査官がサラン会長の毛髪サンプルに麻薬の痕跡を発見したことから、同月24日に拘留。血液、尿、爪のサンプルの検査では陰性だったが、髪の毛からコカインが検出されたという。

その後、約2時間にわたる陳述を経て、サラン会長は司法管理の下で釈放。週に2回は当局に出頭することが義務付けられている。

なお、今年9月にフェネルバフチェの会長に就任したばかりのサラン氏だが、クラブからの信頼は厚い模様。イスタンブールのチャラヤン裁判所には、取締役のエルタン・トルノウッラリ氏と数人の支持者がサラン氏への連帯を示すために集まった。

また、フェネルバフチェもサラン氏を全面的に支持するとともに、クラブの運営は中断なく継続すると声明を発表した。

クラブはXで「会長がこれまで示してきたのと同じ常識と不屈の精神でこのプロセスを乗り越えると我々は確信している」、「私たちの会長、サデッティン・サラン氏は、これらの日々を乗り越え、クラブのために決意を持って働き続ける」とコメントした。

フェネルバフチェはトルコ1部リーグを通算19回制した名門。今季はリーグ戦第17節終了時点で、ガラタサライに次ぐ2位となっている。

筆者:本田建(編集部)

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