自身が憧れた“松木世代”が決勝戦で戦った大津高と再戦

29年連続31回目の選手権に臨んだ青森山田。大場の2得点目で勢いづくと、後半29分、39分、44分とゴールを重ねて5-0で勝利。名門は今夏の悔しさを糧にして、よりたくましくなっていた。

「緊張はしましたが、ミスはあるものなのでチーム全員でカバーしようと話していました」と苦難を乗り越えた青森山田は、今月31日午後2時10分にキックオフする2回戦で熊本県立大津高等学校と対戦。

2022年1月に行われた第100回大会決勝カードの再現となる。

当時、MF松木玖生(くりゅう、イングランド2部サウサンプトンFC)らを擁して日本一の座をつかんだ青森山田。千葉県出身の大場は同大会を観て、故郷を離れる決断をした。

画像: ピンチの芽を摘んだ大場(右、写真:浅野凜太郎)

ピンチの芽を摘んだ大場(右、写真:浅野凜太郎)

「中学生のときに“松木世代”を見て、ここの高校で日本一になりたいと思いました。きょうは中学のときの友達や、家族が観に来ていたので得点ができてうれしいです」と、地元フクアリでの活躍だったが、すぐさま課題もあると次戦を見据えた。

「人一倍悔しかったし、そこから冬まで準備してきた。その結果が出たのかなと思います。ただ、きょうは相手が蹴ってくるチームだと分かっていましたが、競り合いの部分で負けるシーンもあった。次の試合では修正して空中戦は一本も負けないようにしたい」

卒業後は、今年の北信越大学サッカーリーグ1部を優勝した新潟医療福祉大に進み、プロを目指す。高い志を持つ大場にとって、この日のプレーはまだまだ納得できるレベルにはないようだ。

今大会では、自身が憧れた松木世代を彷ふつとさせるような強い青森山田を披露したい。

画像: 第102回大会ぶりの優勝を目指す青森山田イレブン(写真:浅野凜太郎)

第102回大会ぶりの優勝を目指す青森山田イレブン(写真:浅野凜太郎)

「無失点はもちろん、自分のゴールで勝たせたいので、大会を通して5得点を取りたいです」とFWさながらの意気込みを語った背番号5が、名門を2大会ぶりの優勝に導く。

(取材・文・写真:浅野凜太郎)

This article is a sponsored article by
''.