[第104回全国高校サッカー選手権大会1回戦、帝京長岡高(新潟県代表)0-1 昌平高(埼玉県代表)、2日、埼玉・浦和駒場スタジアム]
昌平高は0-1で帝京長岡に敗れて、3回戦で大会を去った。
同高の背番号10を背負うMF山口豪太(3年、FC LAVIDA、J2湘南ベルマーレ内定)は、変幻自在なドリブルを武器に、右サイドから多くのチャンスをつくったが、勝利には届かず。試合後には大粒の涙を流した。

ドリブルで相手を抜き去る山口(写真中央、右から2番目 縄手猟)
「次は悔しい経験をしないように…」
山口は試合後、涙をこらえきれない様子で「悔しい」と何度も口にした。
前半12分、昌平高は右サイドを突破されて失点。後半は細かいパスワークからゴールへ迫る時間帯もあったが、最後まで帝京長岡高の堅守を打開できなかった。
昌平高のレフティは、「悔しいです。自分が点を取れなかったので、自分のせいで負けました。一本(シュートを)ふかしたシーンは、絶対に決めなければいけない場面だった。あれが一番の後悔です」と目に涙を浮かべ、高校生活最後の一戦となった試合の結果に肩を落とした。
中学3年時から内転筋に慢性的な痛みを抱えていた同選手は、この大会期間中も万全な状態ではなかったという。
それでも、高校生活最後の大会を、自らの力でチームを優勝に導きたいという強い思いを胸に、痛みに耐えながらピッチに立ち続けた。
「思い切って蹴れない時期がいっぱいあったんですけど、最後なので…。ケガを完全に治せなかったのは自分の問題。しっかり治せるようにしていきたいです」

コーナーキックを蹴る山口(写真中央手前 縄手猟)
今大会の昌平高のメンバーは、ほとんどの選手が中学時代にFC LAVIDAでプレーしており、中学・高校を通じて約6年間、同じ仲間と切磋琢磨してきた。
「6年間やってきて、最後の大会だった。みんなともっと(サッカーを)楽しみたかったです。自分がやらなくちゃいけなかったので、まだまだ自分の力が足りなかったなと。自分の不甲斐ないプレーで勝たせてあげられず、申し訳ない気持ちです」
昌平高は昨年のインターハイで優勝を成し遂げた一方、前回大会の選手権では県予選で敗退。その悔しさを晴らすべく今大会に挑んだ。
初戦の高知高戦では4ゴールを挙げて大勝。順調な滑り出しかに見えたが、3回戦で大会から姿を消す結果となった。
来季から湘南への入団が内定している山口は、選手権で味わった悔しさを糧に、プロの舞台での飛躍を誓う。
「もう時間は戻せないので、次に行くしかない。次は悔しい経験をしないように頑張っていきたいです」
昌平高の背番号10は、最後の選手権で流した涙を、次のステージへの原動力にしてみせる。
(取材・文・写真 縄手猟)
