サッカー界でお馴染みになったVAR(ビデオアシスタントレフェリー)。
試合の正確性と公正さを向上させる目的で導入されたが、VARをめぐる問題も絶えない。
日本代表選手たちもプレーする世界最高峰のイングランド・プレミアリーグでは、今年4月から半自動オフサイドテクノロジー(SAOT)も導入された。
SAOTは、VARのオフサイド判定プロセスの主要部分を自動化する支援ツールで、3Dバーチャルリプレイが表示される。
そうしたなか、『BBC』は、「プレミアリーグのVARオフサイド映像が必ずしも見た目通りではない理由」という話題を伝えていた。
バーチャルリプレイの表示と実際の判定に齟齬を感じることがあるが、「その原因の多くは、プレミアリーグのテクノロジーに組み込まれた、あまり知られていない許容範囲、つまり誤差の許容値にある」としている。
「他国のリーグでオフサイドはミリ単位で判定されるが、プレミアリーグでは5センチの許容範囲が設けられており、これは実質的に(オンサイドになる)グリーンラインの幅に相当する。
しかし、この許容範囲は他の問題も引き起こす。他リーグと異なり、アニメーションが選手の動きと完全に一致しない。またオフサイド判定に体のどの部位が使用されているのかが不明確なことも多い。
オフサイド技術に多大な投資が行われてきたが、解決策の実現にはまだ程遠い状況にある」
他のリーグのVARはミリ単位でオフサイドを判定しているが、プレミアリーグは5センチほど許容されており、攻撃側に少し有利になっているという。
ただ、そのためにバーチャルリプレイとの齟齬が生じたり、そもそも守備側の上腕がオフサイドラインになることの分かりにくさなど、オフサイド判定をめぐる問題は簡単には解決されないのが現状とのこと。
筆者:井上大輔(編集部)
