J1のアビスパ福岡は14日、金明輝氏との監督契約をパワーハラスメントを含むコンプライアンス違反を理由に合意解約した件について、調査結果と今後の対応を公表。関係者およびファン・サポーターに謝罪した。

クラブは昨年末から第三者弁護士による調査を実施し、その結果を踏まえ、1月4日付で金氏との契約を解消、翌5日に公表と記者会見を行った。調査内容にはプライバシー配慮の制約があり、説明に時間を要したことも重ねて謝罪している。

調査の結果、コンプライアンス違反として三つの事案が認定された。

1.複数回にわたり、多数のスタッフの前で特定または全スタッフを揶揄し、精神的に追い込む不適切な発言を行った点。

2.2025年11月、スタッフや選手が多数いる場で、周囲に不安や危機感を与える態様で特定スタッフを強く叱責し、選手間に不信感を生じさせた点。

3.同月、スタッフの本来業務に含まれない作業を求め、不十分と感じた際に衆人環視の中で強く叱責した点。

いずれも指導としての必要性や方法を欠き、不適切と判断された。暴力などの有形力の行使は確認されていないが、行為の継続性や管理体制を含め総合的に判断し、契約継続は不適切と結論づけた。

クラブは今回の件を特定個人のみの責任とはせず、管理監督体制にも重大な課題があったと認識している。第三者弁護士の指摘として、問題事象の報告基準が不明確で、違反を適時是正する体制や通報窓口の周知・実効性が不十分だった点を重く受け止めた。

管理監督責任について、現在進められている処分の内容は以下の通り。

《常勤取締役》

代表取締役社長 結城耕造氏
→取締役辞任 ※1月31日付

代表取締役副社長 山口均氏
→減俸10%(三か月)

《非常勤取締役》

取締役会長 川森敬史氏
→会長辞任 ※取締役として留任

取締役副社長 立石敬之氏
→副社長辞任 ※取締役として留任

《その他》

チーム強化部長 柳田伸明氏
→強化担当へ降格、減俸10%(三か月)

管理部部長 前田賢悟氏
→けん責 ※出向解除

再発防止策としては、コンプライアンス対策室の設置、クラブハウスへのサーベイランスカメラ導入、研修や周知など啓発活動の強化、全役職員からのコンプライアンス宣言書提出を検討。

加えて、新任取締役を選任し、ガバナンスとチーム強化の両立を図る。クラブは今後も調査結果を踏まえ迅速に対応し、失われた信頼の回復に努めるとしている。

筆者:奥崎覚(編集部)

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