この1月の移籍市場では、ジャン・フィリップ・マテタやヨルゲン・ストランド・ラーセンの去就が最終盤のヘッドラインを独占した。しかし、その影でひっそりと決まった興味深い移籍がいくつもあることをご存知だろうか。

冬の市場のすべてが、連日の大々的な報道やデッドラインデーのドラマに彩られるわけではない。大きな話題から少し視線を外せば、波風こそ立たずとも見逃せないディールが転がっているものだ。

今回は、1月の移籍市場最終盤に世界各地で成立した「実は決まっていた」大型移籍をピックアップして紹介しよう。

ケンドリー・パエス

モイセス・カイセドらを輩出したインデペンディエンテ・デル・バジェから、2年も前にチェルシー加入が内定していたエクアドルの神童。昨夏、ついに正式に加入を果たした。

今季前半戦はリアム・ロシニアー率いるストラスブールで欧州サッカーに慣れる期間に充てられたが、その多くは短い時間での途中出場に留まっていた。

18歳のウインガーは、ロシニアーの下で修行を続けるのではなく、一度南米のサッカーに戻ることを選択。アルゼンチンの名門リーベル・プレートへ加入したのである。

ワールドカップを控える中でこれは賢明な判断だろう。守備の堅いエクアドルにとって、主軸アタッカーのひとりが実戦経験を積んでフォームを取り戻すことは、上位進出を狙うための生命線となる。

ロレンツォ・インシーニェ

厳密には「移籍」ではないかもしれない。トロントFCを退団し、この半年間は無所属の状態が続いていたからだ。

元イタリア代表でナポリのカルトヒーローであるインシーニェにとって、アメリカ・メジャーリーグサッカーでの挑戦はかなり期待外れに終わったが、イタリア国内での実績は疑いようがない。

彼が新天地に選んだのは、若き日にナポリからのレンタルで脚光を浴びた舞台でもある古巣ペスカーラ(※2部)だ。2011-12シーズン、彼はチーロ・インモービレやマルコ・ヴェッラッティと共に躍動し、18ゴールを決めてチームを昇格に導いた。

34歳になった今、彼は再びそれをしようとしている。ただし、今回のミッションは「昇格」ではなく「残留」だ。現在セリエBで最下位に沈むチームを救うことができるだろうか。

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