開幕から3節が経過した明治安田J2・J3百年構想リーグ。歴戦のEAST-Aグループでは、J2初昇格を果たした栃木シティが開幕3連敗と苦戦を強いられている。
関東リーグ1部から、3年連続の昇格を成し遂げ、J2へと駆け上がってきた栃木シティ。今オフの補強でも元日本代表FW鈴木武蔵や元スウェーデン代表FWダヴィド・モーベルグを獲得するなど注目を集めた。
しかし、開幕戦でベガルタ仙台に1-4で敗れると、続くブラウブリッツ秋田戦も0-1と競り負けてホーム連敗。さらに週末に行われた横浜FC戦は、同じく開幕2連敗だった相手に1-5の大敗を喫した。
いずれも同じJ2相手に差を見せつけられた格好で、まだ百年構想リーグではあるものの、持ち味である攻撃的なスタイルなど戦い方に今後変化を加えていくのか注目される。
そうしたなか、栃木シティの代表取締役社長を務める実業家の大栗崇司氏が23日、「少し長くなります」とXへ投稿し、現状と決意を率直に表した。
大栗氏は「良い時も悪い時もストレートにお話ししたい」と前置きし、まず数字面からクラブの立ち位置を説明。2024年J2クラブの平均売上は19.3億円、トップチーム人件費は平均8億円、上位クラブは15~20億円規模に達する一方、栃木シティは平均まで4億円以上、トップ層とは10億円以上の開きがあると明かした。
そのうえで「このリーグで優勝昇格を狙う」とし、クラブ規模を何倍にも拡大しなければ戦えないと強調した。
今季話題に上がることが多いチケット価格に関する意見にも理解を示しつつ、「値上げしても来場いただけるクラブにしていかないと太刀打ちできない」と述べ、より良い空間や“非日常”を提供するスタジアムづくり、スポンサー拡大による事業規模の成長が不可欠だと訴えた。
「本当の意味での『ALL TOCHIGI』でのサポートをお願いする時期かもしれない」とも呼びかけている。
現状の売上規模については「私の力不足以外に他ならない」と責任を認め、「やりきった感が出ていたかもしれない。本気でダサい」と自省。それでも「何度も壁にぶつかりながら這い上がってきた」「ど根性メンタリティがある」と前を向き、人件費と勝点の相関も「ぶち壊せばよい。我々のフットボールでぶち壊す」と宣言した。
そして、「守って守ってカウンターで残留」は目指さず、「アタッキングフットボール」でシティらしく戦い抜くと強調。シーズンパスやグッズ購入、声援のすべてが力になるとし、「栃木シティの第二章は始まったばかり。 本当の『プロサッカークラブをつくろう!』が始まります。ギア上げてやりきりますよ(炎の絵文字)」と決意を示した。
栃木シティは今週末、今季初勝利をかけて、28日(土)に湘南ベルマーレとホームで対戦する。
筆者:奥崎覚(編集部)
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