侍ジャパンが連覇を目指すWBCの開幕が迫ってきた。

主催者でもあるMLBの公式サイトは「WBCに出場する最も興味深い17人の個性派選手」という特集を伝えていた。

そのうちの一人として紹介されていたのが、ブラジル代表の伊藤ヴィットル。

「ブラジルのWBC出場選手には日本プロ野球での経験のある選手が数人いるが、伊藤のような選手はいない。

予選で13打数5安打を記録したブラジルの正ショートストップは、阪神タイガースで通訳を務めている。伊藤は日本で暮らし、働いている」

阪神の通訳でもあるという伊藤ヴィットルは、昨年にもMLBの公式サイトで紹介されていた。

31歳の彼は日本語、ポルトガル語、スペイン語を話せるそう。

サッカーの本場であるサンパウロ州で生まれたが、選んだのは野球だった。10代で日本に移住。高校時代に甲子園に出場することは叶わなかったものの、日本の社会人リーグでプレーしていたそう。

「(通訳として)一番の課題は、やり過ぎないことです。助けようと一生懸命になりすぎて、必要以上に話したりしてしまうことがあるんです。バランスをとる、それが一番の課題ですね。

ブラジルでは、ほとんどの人がサッカーをプレーして育ちます。でも、私の家族は、両親が野球をやっていたんです。だから、野球を始めるのは簡単なことでした。

(社会人?)引退後に阪神タイガースからオファーを貰いました。それで、いまはチームの通訳として働いています。

ブラジルで育ち、そこで野球をしてきたので、自分は日本の影響よりもラテン系の影響の方が大きいですね。日本に来てからは、100%日本のスタイルでプレーしていました」

また、日系ブラジル人として東京ヤクルトスワローズでプレーした松元ユウイチ氏は、「ブラジルの野球は、日本から大きな影響を受けつつ、ラテン系の血も流れているため、常に多様な文化が混在しています」としつつ、伊藤については、「ゲームプランを忠実に守る規律正しい選手で、守備も非常に優れています。結束力の強いブラジルのなかで、彼はキープレーヤーのひとり」と語っていた。45歳のユウイチ氏は、現在、スワローズのヘッドコーチを務めている。

ブラジルは、今大会はB組に入り、アメリカ、メキシコ、イタリア、イギリスと対戦する。

筆者:井上大輔(編集部)

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