イランサッカー連盟のメフディ・タジ会長が、今夏にアメリカ・メキシコ・カナダの3カ国共催で行われるFIFAワールドカップに向けての方針を明らかにした。

『Guardian』によれば、イランのメディア『Fars』が公開したビデオの中で、タジ会長は「我々はアメリカをボイコットするが、ワールドカップそのものをボイコットするわけではない」とコメント。大会への出場意思は維持しつつも、開催地であるアメリカに対しては拒絶の姿勢を示すという立ち位置を強調した。

今回のワールドカップでイランはグループステージをアメリカの会場で戦う予定となっている。タジ会長は「我々は大会に向けて準備を進めている」とし、あくまでピッチ上での戦いを目指していることを示唆した。

すでにイランサッカー連盟はFIFAと接触しており、試合会場を米国からメキシコへ変更できないかと交渉を開始。しかし、FIFA側は現時点で「大会スケジュールの変更はない」と一貫した姿勢を崩していない。

一方、中東での紛争激化を受け、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は「必要であれば自国でイランの試合をホストする準備がある」と語っている。

「メキシコは世界のあらゆる国と外交関係を維持している。FIFAの決断を待ちたい」と彼女は述べ、受け入れに前向きな姿勢を見せているとのことだ。

イランの大会参加については、先月のアメリカとイスラエルによる空爆以降、不透明な状況が続いている。アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏は、イラン代表の選手が入国した場合「その安全は保障できない」と警告していた。

現時点では、イランはロサンゼルスでニュージーランド、ベルギーと対戦し、シアトルでエジプトと戦うことになっている。また、順位次第ではダラスで行われるラウンド32でアメリカと直接対決する可能性も残されている。

情報筋が語ったところによれば、現在アメリカとイランは互いに「相手のせいで棄権せざるを得なくなった」という状況を作り出そうとする議論を展開しているという。

筆者:石井彰(編集部)

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