J2のヴァンフォーレ甲府を運営する株式会社ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブは24日、株主総会および取締役会を開催し、2025年度決算の承認とともに新役員体制を決定した。これにより、長田和仁氏が新たに代表取締役社長に就任し、佐久間悟氏は退任した。
決算は営業収入が17億735万円となった一方、経常損失4,665万円、当期純損失6,929万円を計上し、赤字決算となった。クラブは経営基盤の安定化と競技力向上の両立が引き続き課題となる。
新社長の長田氏は山梨県甲府市出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、旧協和銀行(現りそな銀行)に入行し支店長などを歴任。その後、地元企業である日本ネットワークサービスで代表取締役社長を務めるなど、金融・経営の分野で豊富な経験を持つ。
一方、退任した佐久間氏は1963年生まれの元サッカー選手・指導者で、ヴァンフォーレ甲府では2008年10月からゼネラルマネージャーや監督、社長などを歴任。クラブのJ1昇格や天皇杯優勝(2022年)など、競技面・経営面の双方で発展に大きく貢献してきた人物として知られる。
以下は両者のコメント。
代表取締役社長 長田和仁氏
「この度、代表取締役社長に就任させていただきました。
ヴァンフォーレ甲府は、前身の甲府サッカークラブ誕生から数え61年目、現在のチーム名に改称してから31年目を迎えます。これまで地域の皆様をはじめ、多くのステークホルダーの皆様に支えられ、歩みを止めることなく戦い続けてこられましたことに、心より感謝申し上げます。
渋谷洋樹監督、選手はもちろんのこと、中村順テクニカルダイレクター、森淳スカウト部長をはじめとする優秀なスタッフが、それぞれの力を最大限に発揮し、ピッチの内外で結果を出し続けられる環境を整えることが、私の重要な使命であると考えております。
そして何より、ヴァンフォーレ甲府は、サポーター、スポンサー、地域の皆様と共に戦うクラブです。皆様の声援や支えが、選手たちの力となり、クラブを前へと押し上げてきました。これからもその想いを一つにし、より高みを目指して挑戦を続けてまいります。
将来にわたり地域に愛され、誇りに思っていただけるクラブであり続けるために、全力で経営に取り組んでまいります。
引き続き、ご関係の皆様には変わらぬご支援、ご協力、そして熱いご声援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます」
佐久間悟氏
「ヴァンフォーレ甲府に関わるすべての皆様、とりわけ日頃よりクラブを支えて下さっているファン・サポーターの皆様、スポンサーの皆様、そして地域の皆様には、長きにわたり多大なるご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
ヴァンフォーレ甲府で過ごした日々は、私のサッカー人生の中で大変刺激的で、かけがえのない時間となりました。
この度、私はクラブを離れることとなりますが、今後のクラブのさらなる発展を心より祈念するとともに、引き続き皆様の温かいご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」
クラブは新体制のもと、地域密着型クラブとしての価値を維持しながら、経営面の立て直しと競技成績の向上を目指す。佐久間体制で築かれた基盤を引き継ぎつつ、長田新社長のもとで新たな一歩を踏み出すことになる。
筆者:奥崎覚(編集部)
試合だけでなくユニフォーム、スパイク、スタジアム、ファン・サポーター、カルチャー、ビジネス、テクノロジーなどなど、サッカーの様々な面白さを発信します。現場好き。週末フットボーラー。




