リヴァプールのレジェンドであるスティーヴン・ジェラード氏が、今季限りでの退団を表明したエジプト代表FWモハメド・サラーとのやり取りを明かした。
『Mirror』によれば、アンフィールドを去る決断を下したことを公に発表したモハメド・サラーに対し、ジェラード氏は直接メッセージを送っていたという。
事の発端は、アルネ・スロット監督との間に生じた不協和音だったとのこと。サラーは、3-3のドローに終わったリーズ戦でベンチスタートとなった際、指揮官を公然と批判した。さらにその後、チャンピオンズリーグのインテル戦でメンバー外になるなど、かなり関係が悪化していた。
その中でエジプト代表に合流してアフリカ・ネーションズカップを戦った彼は、2月になってチームに再合流することになったが、その騒動の最中にジェラード氏が動いていたようだ。
『The Overlap』に出演したジェラード氏は、当時の状況をこう振り返っている。
「あの騒動があった頃、彼と話をしたんだ。『あんな形で終わらせて、後味の悪い去り方をしてはいけないよ』と。直接彼に伝えたよ。たまに連絡を取り合っているんだ。私の息子であるレオが彼に会いたがるから、どこかへ一緒に行く時なんかにね。だから、彼にこう言う機会があったんだ。
『君はここで8年も9年もプレーしてきた。ここでは王様なのだし、これまで偉大な遺産を築いてきたんだろ。去る時は自分が決めて、正しい形で去るべきだよ』とね。
ただ、まだ彼は感情的になっていたね。控えに回されたり、先発から外れたりしていたから、気分を害していたんだ。もし、あのまま投げ出すようにして去ってしまっていたら、それは本当に残念なことだったと思う。
僕も監督を経験したから、両方の立場がわかるんだ。私も現役時代、ブレンダン(ロジャーズ)と同じようなことがあったからね。
今振り返ってみれば、ブレンダンの考えも理解できる。34歳の時の私は、以前と同じ選手ではなかったかもしれない。キャプテンだからといって全試合に出場しなければならないというルールはない。だが、当時はそれを受け入れるのは簡単じゃなかったんだ。
ユナイテッド戦のようなビッグマッチを前にして、『自分はあの選手たちと同じか、それ以上のパフォーマンスができる』と思っている時にチームから外される。それはね、選手という立場では、やはり難しい状況なんだよ」
サラーの契約自体は2027年夏まで残っているものの、今シーズン終了後にフリーエージェントとしてリヴァプールを離れることが認められている。ジェラードの助言通り、彼はクラブにもファンにも拍手を贈られる形で新天地へと移ることができそうだ。
筆者:石井彰(編集部)
