J3のレノファ山口FCは4月6日、山口県周南市の徳山動物園における管理運営および広場ゾーン外整備事業に参画することを発表した。
同クラブが構成法人として加わるグループ「周南 ValueUP パートナーZoo」が事業者に選定され、市と基本協定を締結。プロスポーツクラブが動物園の管理運営に関与するのは国内初の取り組みとなる。
この事業は、動物園の運営と地域活性化を一体的に推進することを目的とし、代表法人のワールドインテックを中心に、設計、施工、地域活性化、飲食運営など多様な企業が連携する体制で進められる。指定管理期間は2028年4月から2048年3月までの長期にわたり、持続的な施設価値の向上が目指される。
その中でレノファ山口は「イベント企画」を主な役割とし、スポーツと動物園を掛け合わせた独自の集客施策を展開する。
具体的には、ホームゲームと連動した企画やパートナー企業との共創イベント、ファミリー層・若年層の来園促進施策などを通じ、動物園の魅力向上と来場者増加に貢献する方針だ。クラブが持つ集客力や発信力を活用し、スポーツの枠を超えた新たな地域価値の創出を目指す。
また、同クラブはこれまでも周南市と環境学習などで連携しており、今回の参画はその関係をさらに発展させるものとなる。地域の象徴的施設である徳山動物園を拠点に、世代を超えた交流や学びの場を創出し、地域全体のにぎわいづくりにつなげていく考えだという。
代表取締役社長の渡部博文は、「プロスポーツクラブが動物園の管理運営に参画する全国初の挑戦であり、新たな地域価値創出のモデルになり得る」と意義を強調。イベント企画を通じて来園のきっかけを生み出し、「地域に新たな賑わいと交流を創出したい」と意欲を示した。
今後は2026年以降に各種協定締結や施設整備が進められ、Park-PFI制度を活用した屋内休憩所や広場などの整備を経て、2029年度には新施設の供用開始が予定されている。
今回の取り組みは、スポーツクラブが地域インフラの運営に関与する新たなモデルケースとして、全国的にも注目される動きとなりそうだ。
筆者:奥崎覚(編集部)
試合だけでなくユニフォーム、スパイク、スタジアム、ファン・サポーター、カルチャー、ビジネス、テクノロジーなどなど、サッカーの様々な面白さを発信します。現場好き。週末フットボーラー。




