プレミアリーグの名門クラブを巻き込んだ異例の騒動が波紋を広げている。

イギリスメディア『The Sun』は5日、「NO TO KANYE」との見出しで、プレミアリーグのトッテナムが、アメリカ出身の人気ラッパー、カニエ・ウェストによるスタジアム公演を拒否したと報じた。

記事によれば、同クラブはロンドンのユダヤ人コミュニティと歴史的な結びつきがあり、過去の反ユダヤ的言動が問題視されるウェストの起用は認められないと判断したという。

さらに、イギリス公共放送『BBC』によると、同じくロンドンを本拠とするウェストハム・ユナイテッドも同様に会場提供を見送ったという。ロンドンの主要クラブが相次いで「ノー」を突きつけた格好だ。結果として、ウェスト側は音楽フェス「Wireless Festival」への出演へと方針転換したと伝えられている。

『BBC』は、ウェストの入国そのものが政府内で再検討されていると報道。過去の言動を受け、スポンサー撤退や批判が相次ぐ中、キア・スターマー首相も出演計画について「深く憂慮すべきだ」と言及している。

イギリスでは特定の外国人の入国が「公共の利益に反する」と判断された場合、ビザ発給を拒否できる仕組みがあり、最終判断に注目が集まる。

音楽イベントの枠を超え、社会的・政治的問題へと発展した今回の騒動。人気アーティストのイギリス上陸は、厳しい世論とともに重大な岐路に立たされている。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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