2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトン。現在はアストンマーティンF1チームのアンバサダーとして活動している。かつてはマクラーレン・ホンダを駆ったこともある彼は、今年久しぶりにHondaとのパートナーシップを結んだ。
ホンダエンジンを搭載したアストンマーティンF1は、ここまでの3戦で苦戦を続けており、完走したのも日本GPでのフェルナンド・アロンソ1台のみで、順位も18位と奮わなかった。マシンの性能と信頼性の不足が囁かれており、コクピットの振動問題も抱えているという。
その中で今回ジェンソン・バトンが『AS』のインタビューに答え、現在のチーム状態などについて以下のように話していた。
「関係者は皆、今の立ち位置を理解している。土台はできていて、競争力を発揮できる日が来ると確信しているんだ。このスポーツは残酷なまでに厳しい。メルセデスやフェラーリは最高レベルで戦っており、同じエンジンパートナーと何年も組んでいる。
対してアストンマーティンとホンダはまだ始まったばかりのペアであり、エイドリアン・ニューウェイ代表も就任したばかりだ。多くのピースを繋ぎ合わせる必要があり、それは一晩でできることじゃない。でも、このチームが将来どうなるかは誰もが知っている。トップ4の一角を崩せるのは、このチームをおいて他にない。
2003年のV10、その後のV8、ハイブリッドのV6、そしてSUPER GT……。私は多くのホンダエンジンを見てきたが、そのほとんどが傑作だった。ドライバビリティ、パワー、フィーリング、そして何よりホンダのレースに対する情熱。彼らはレースをするために市販車を作っている。
私が初優勝したとき、大の大人が泣いているのを見た。それほどまでに大きな意味があったんだ。その情熱とハードワークは今も変わらない。パフォーマンスはまだ追いついていないが、必ずやってくる。彼らは毎日、地道に研鑽を積んでいる。ホンダにとって、毎日は学びの日なんだ。
ホンダが目標に到達できないことはありえないね。100%断言できる。時間の問題だよ。彼らは必ずやり遂げる。いつもそうだった」
かつてホンダエンジンが成長していく姿を目の当たりにしたバトン。そのレースに賭ける情熱を信じているため、このままアストンマーティンのパフォーマンスが低迷を続けるはずがない、と信じているようだ。
筆者:石井彰(編集部)


