宿敵バルセロナとの伝統の一戦「エル・クラシコ」を今週末に控えるなか、レアル・マドリーのチーム内で大きな問題が発生したようだ。
『BBCSports』などが伝えたところによれば、レアル・マドリーの練習拠点であるバルデベバスのロッカールームにおいて、MFフェデリコ・バルベルデとMFオレリアン・チュアメニが衝突する事件が発生したとのこと。その結果、バルベルデは頭部の負傷で病院へ搬送される事態になったようだ。
クラブ側はこの事態を重く見ており、「今朝のトップチームのトレーニングセッションで発生した事案を受け、両名に対する規律手続きを開始した」との声明を発表している。
レポートによればウルグアイ代表MFのバルベルデは激しい争いの中で「意識を失った」と伝えられているほか、『ESPN』は傷口を縫うための縫合処置が必要だったとも報じている。
この当事者二人の間の緊張は、水曜日に行われたトレーニングセッションから始まっていたようだ。その際の言い争いはロッカールームにまで持ち越されたものの、そこでは深刻な事態には至らなかったという。
しかし、木曜日の練習後に事態は急転する。チュアメニがバルベルデに詰め寄り、口論から暴力沙汰へと発展したと報じられている。
この非常事態を受け、木曜の夜にはフロレンティーノ・ペレス会長をはじめ、アルバロ・アルベロア監督、主将のダニ・カルバハルらによる緊急会議が招集された。クラブ側は声明の中で、「内部手続きが完了し次第、両名の処分に関する詳細を更新する」と付け加えている。
日曜日にカンプ・ノウで行われるバルセロナとのエル・クラシコ。逆転優勝への望みをつなぐためには勝利が絶対条件であり、勝てなければ宿敵にラ・リーガ連覇を許すことになる極めて重要な一戦だ。
メディアによれば、複数のスタッフが今回の事件を「バルデベバスの歴史上、最も深刻な出来事」と評しているという。クラブは真相解明に向けて調査を開始しており、両選手には厳しい処分が下される可能性が高い。
なお今回の事件以前から、レアル・マドリーのロッカールームには不協和音が囁かれていた。今週初めには、アルバロ・カレラスがアントニオ・リュディガーとトラブルになったことが発覚している。
カレラスは自身のInstagramで、「事実とは異なる憶測が出回っている。私はプロとしてこのクラブに尽くしているし、チームメイトとの件はすでに解決済みの些細なことだ」と火消しに追われていた。
さらに、エースのキリアン・エムバペがリカバリー期間中に恋人とサルデーニャ島で過ごしていたことが発覚。サポーターからも不満の声が上がっている。
数多くのスター選手を擁しながらも、今季はシャビ・アロンソ監督の解任もあってトラブル続きだったレアル・マドリー。その結果まだどのタイトルにも手が届いておらず、今週末にはライバルの優勝を見届けなければならない可能性もある。各所から漏れ出てくる内部崩壊の噂は、果たしてどこまで事実なのであろうか。
筆者:石井彰(編集部)
