23日にアジア女子最強チームを決めるAFC女子チャンピオンズリーグ決勝が行われた。
日テレ・東京ヴェルディベレーザと北朝鮮のネゴヒャンFCが、韓国の水原市での決勝戦で激突。ベレーザは0-1で惜敗し、無念の準優勝となった。
そうしたなか、BBC韓国版は「敵対国である韓国で『百年の敵』日本を破って、優勝を果たした北朝鮮女子サッカー」として、この一戦について伝えていた。
「別の意味の『日韓戦』(朝鮮半島vs日本)が始まっていた。
ネゴヒャンの選手たちや監督は皆、分かっていたはずだ。敵対国である韓国の地で、『百年の敵』である日本に敗れた場合の事態を。
だからだろうか、北朝鮮の選手たちは本当に休むことなく懸命に走り続けた。文字通り『生死をかけた』プレーを見せる北朝鮮の選手たちに、日本選手たちは太刀打ちできないように見えた。
それほど切実だったという意味だ。北朝鮮では最高指導者の接見者になると、待遇が変わると言われている。優勝が目の前、最高指導者に会える一生に一度の機会が目の前に広がっていた。
結果的に今回の女子チャンピオンズリーグは、AFCの意図通り興行が成功した格好だ。彼らも分かっていたはずだ。そのためには北朝鮮チームが必ず参加しなければならないという事実を。
国内外のメディアが大挙して現場を取材し、そのニュースは世界各国へと広がった。
女子サッカーにこれほど多くの関心が注がれたことはないと言われたほどで、このためにAFCは相当な努力を傾けた。
ネゴヒャンは5月17日に韓国入りすると、7泊8日で滞在した後、24日に仁川国際空港を通じて出国。
北朝鮮の選手が持ち帰るのは、優勝カップと100万ドルの優勝賞金だけではないだろう。
高くそびえ立つ摩天楼と、道路を埋め尽くした自動車、自由に往来する市民たち…一週間の滞在で韓国を体験した。
多彩で豊かな韓国料理も毎日味わったことだろう。午後2時の明るい真昼でも点灯しているスタジアムの照明や、誰を応援してもいい『自由』も体感したはず。
このようなものこそ、金正恩が最も恐れる『体制脅威要素』ではないだろうか。北朝鮮が外部情報を遮断するために躍起になる理由が、まさにこれである」
優勝したネゴヒャンの選手たちは、北朝鮮に戻れば、『資本主義の色彩』を抜き取るための自己批判や思想検討会を行うことになるという。
筆者:井上大輔(編集部)



