バレーボール日本代表の佐藤駿一郎が27日に大麻所持容疑で逮捕された事件は大きな波紋を呼んでいる。
代表チームは6月からのネーションズリーグに向けて国内合宿の真っ最中だった。
そうしたなか、日本バレーボール協会の川合俊一会長は、SNSに長文のメッセージを投稿した。
「アスリートとして、その前に一人の大人の人間として、今回のことはあるまじき行為であり断じて許すことはできません。どれだけたくさんの方々に迷惑が及ぶかという自覚のカケラも無い行動、本当に怒り心頭に発しています。
現段階は警察に身柄を拘束されている刑事事件でありますこと。そして佐藤は逮捕される3日前に日本代表合宿に参加しており、協会から語ることができる内容がほぼ無いのが実情でありますが、報道されてからSNS等で憶測で色々なことが言われていると聞いております。そして今回はそれはごもっともだと思います。
ですが、ここではっきりさせておきたいこともございます。この佐藤と行動を共にした選手の中には、昨年のVNLや世界選手権、そしてパリ五輪に出場した選手は一名も含まれておりません。
他の選手に対して憶測で誹謗中傷することはやめて下さい。あわせましてご心配のお言葉も多数いただいていると聞いています。そのことに関しましては感謝いたします。
なお、昨日の記者会見に私が出席していなかったことから、一部では体調不良を理由に逃げた、こういう時こそ会長が会見して説明すべきとのご意見も耳にしております。
まず昨日は、男子日本代表選手が一堂に会する記者発表の日でありました。佐藤の逮捕が記者発表の日にちと重なり、急遽代表選手の会見は中止となりました。
そのことで、日本代表の選手、スタッフ、そして配信で選手の姿を観るのを楽しみにしてくださっていたファンの皆様、集まってくださっていたメディアの皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫びいたします。と同時に、私自身も本当に悔しく思っております。
そして当初から私は女子日本代表の時と同じく記者発表には出席しないこととなっていました。19時から行われる懇親会のみの出席となっていましたので、報道にありました通り病院で検査をしておりました。
私は逃げることは致しませんし、逃げる必要もないと考えております。
ですが先日、上層部等の話し合いで「全ての事案で会長が会見をするのはどうなのか?」というお言葉が多数ありまして協会でも色々話し合った結果、案件によって私が会見する時と担当部署のトップが会見し説明する、そこを状況に応じて分けることになり、その旨は先日記者の皆様にはお伝えしています。
しかしながら皆様にはお伝えしていませんでしたので、説明不足だったことと、この場をお借りしまして今後はそのようになる旨をご理解いただけましたら幸いです。
そして昨日は逮捕された当日であり、状況も把握できないことが多かったため本来ならもう少し後に説明等すべきところでしたが、この日はたくさんの記者の方にお集まりいただいておりましたので、予定変更で説明の会見となったことをご了承ください。
今回、『大麻所持』という衝撃的なニュースがバレー界に於いて報じられたことにより、バレーボールに憧れを抱いている子供たちはもちろんですが、保護者の方、全ての選手や関係者の方、そして応援してくださっているファンの皆様方、クライアントの皆様が大変なショックを受けられたと思っております。
今は警察の捜査の真っ只中でございますので、私からお伝えできることが限られていますことをご理解ください。今後全容が明らかになった際には、日本バレーボール協会から事実説明を致します。
当たり前ではありますが、殆どの選手がアスリート人生をかけて日々努力しているなか、今回のこのような報道により今後全ての選手が色眼鏡で見られてしまうのではないかとの危惧と憤りを感じております。そのようなことがないよう、どうかよろしくお願いいたします。
そして今、一番傷付いているのは合宿をしている他の代表選手です。自覚の無い一人の選手によって、記者発表という華やかな場を突然失ったこと。練習にも支障をきたすであろう選手、スタッフの気持ちを考えると心が痛くなります。
本来なら国際試合に向けて一番モチベーションを上げていかなければならないこの時期に起きた事件で、なかなか気持ちを切り替えることが難しい選手もいるでしょう。それでも彼らは臆することなく練習し、国際大会で活躍してくれると思っています。
私ども協会一同がしっかり支え、支障なくプレーできる体制づくりに努めてまいります。」
川合会長は今月に胆石の手術を受けたばかりだそうで、会見には不在だった。
その後、川合会長は、上記投稿の補足として、こうも綴っていた。
「今現在も、佐藤容疑者と一緒にいた選手の犯人探しがSNSで続いていると報告を受けています。
彼らは合宿での練習が続くなか、この日はつかの間の自由時間を過ごしていたにすぎません。
『犯人探し』という言葉自体が適切ではありませんし、特定しようとすることや誹謗中傷をやめてください。」
長文の投稿には様々な反応があったようで、川合会長は「僕の載せ方が悪かったですね。あちらを立てればこちらが立たず。難しいです、言葉を選ぶのが。とにかく皆、練習頑張れ!」との思いも吐露していた。
筆者:井上大輔(編集部)



