真夏の北中米で開催されているワールドカップで、新たに導入された“ハイドレーションタイム(給水休憩)”をめぐり議論が広がっている。
その議論の中心にいるのがオランダ代表主将で、世界最高峰DFの呼び声高いフィルヒル・ファン・ダイクだ。
ドイツメディア『Bild』は現地時間16日、日本代表とオランダ代表が2-2で引き分けたダラスでの一戦後、同選手は今大会から導入された制度について率直な見解を示したと報じた。
今大会では、気温や天候に関係なく全試合で前後半それぞれ約22分経過時に3分間のハイドレーションタイムが設けられている。選手の水分補給やコンディション維持を目的とした措置で、アメリカ、メキシコ、カナダの広大な開催地で予想される高温環境への対応策としてFIFAが導入した。
休憩中も試合時間は進行するため、その時間は後半終了時などにアディショナルタイムとして加算される仕組みだ。しかし、ファン・ダイクは制度そのものよりも、試合の流れや視聴体験への影響を問題視しているという。
同選手は「今日までほとんどすべての試合を見てきたが、毎回CMが入る。正直、あまり好きではない」とコメント。さらに「テレビで見ている中立の視聴者にとっても良いことではない」と述べ、頻繁な中断が試合のリズムを損なう可能性に言及した。
一方で、同選手は猛暑下での給水措置自体を全面的に否定しているわけではない。「本当に暑いのであれば議論の余地はある」としつつ、気候条件に応じて各試合ごとに判断すべきだとの考えを示した。
これに対しFIFAは、すべてのチームに公平な条件を提供し、選手の健康を守るための措置だと説明。北中米大会ならではの暑さ対策として導入されたハイドレーションタイムだが、競技面や放送面への影響を含め、その是非をめぐる議論は今後も続いていきそうだ。
筆者:江島耕太郎(編集部)
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