JリーグのFC東京に所属する韓国代表GKキム・スンギュの家族が、北中米ワールドカップでの敗戦後に心ない中傷の標的となり、韓国国内で波紋を広げている。
キム・スンギュの妻でモデル兼女優のキム・ジンギョンさんは、自身のYouTubeチャンネルで出産の様子を収めた映像を公開。
しかし、韓国代表が北中米ワールドカップのグループステージ第2戦のメキシコに0-1で敗れた後、動画やSNSには夫に対する批判だけでなく、家族にまで及ぶ悪質なコメントが寄せられたという。
キム・スンギュは韓国の守護神としてメキシコ戦に先発出場したが、後半開始直後に味方DFと接触してボールをこぼし、その流れから失点。韓国はその1点を最後まで取り返せず敗戦を喫した。
韓国メディア『Newsis』によれば、一部のネットユーザーは試合後、キム・スンギュを「戦犯」として厳しく非難し、その矛先は出産直後の妻や生まれたばかりの娘にも向かったという。
キム・ジンギョンさんは最終的にインスタグラムのコメント機能を制限することに。韓国国内でも「選手や家族を非難しないで」「家族への攻撃は行き過ぎだ」といった声が上がっている。
一方で、韓国メディア『スポーツ朝鮮』によると、キム・スンギュには今大会へ向かう直前の心温まるエピソードもあった。
出発前、数日前に誕生したばかりの娘とビデオ通話を行い、普段は眠っている姿ばかりだった娘が、その日は珍しく目をしっかり開けて父を見つめてくれたという。キム・スンギュは後に「それですごく力が出た」と笑顔で振り返っていた。
家族の支えを胸に世界最高峰の舞台へ挑んだFC東京の守護神だが、敗戦のショックが家族への誹謗中傷にまで発展した今回の騒動。スポーツ界におけるSNS利用のあり方を改めて問いかける出来事となっている。
筆者:江島耕太郎(編集部)
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