ワールドカップ2026で日本代表と対戦するスウェーデンに、なんと「個人で専属カメラマンを帯同させている」選手がいるそうだ。

『Aftonbladet』によれば、ニューカッスル・ユナイテッドに所属しているFWアンソニー・エランガは、スウェーデン代表の中で唯一「個人的に雇っているカメラマン」を現地に呼び寄せているのだという。

24歳のエランガは、元カメルーン代表だった父親がプレーしていたスウェーデンに生まれ、同国で代表入り。超人的なスピードの持ち主で、先日のオランダ戦では途中出場から流れを変え、チーム唯一のゴールを記録した。

そんな彼の専属カメラを担当しているのは、23歳の女性エリー・ウィックス。彼女はエランガ担当チームの一員であり、今大会中も常に同選手の姿を記録しているとのこと。練習場でエランガが彼女を見つけると、嬉しそうにピッチを離れて駆け寄り、温かく抱きしめる場面もあったという。

大会前、エランガは日常を支える「個人的なチーム」があると明かしていた。

「彼らは僕を助けてくれる。自分がやれることを送ってくれたり、時間があれば会ったりもする。僕には自分のトレーナーや、自分の人たちがいる。自分のルーティンを保つためだ。

イングランドでのルーティンがあり、代表でもそれを続けたい。毎試合に向けて準備するために、それは重要なんだ」

彼女はパーソナルトレーナーでも、シェフでも、投資を管理するスタッフでもない。エランガのSNSや個人的な記録のために映像や写真を撮影する“コンテンツクリエイター”である。

彼女がエランガと知り合ったのは3年前。当時マンチェスター・ユナイテッドでプレーしていた彼の21歳の誕生日に合わせて動画を制作したことをきっかけに、その後も継続的に仕事をするようになったという。

エリー・ウィックスはエランガチームの仕事について以下のように話しているそうだ。

「私は彼のコンテンツをすべて作っています。彼の素晴らしいチームの一員です。アンソニーは素敵な性格の持ち主で、それを見せたがっています。それに、自分の速さが伝わる写真や動画が好きなんです。特にスローモーションが好きですね。彼が私に向かって走ってきて、私はそれをなんとか撮ろうとするんです。

アンソニーは私のお気に入りです。私が仕事をしている中で一番優しい人。彼は私にもワールドカップについてきてほしいと言って、私と母の分まで飛行機を用意してくれました。とても寛大です。彼が日本戦で先発することを願っています」

近年、プレミアリーグの選手が個人のコンテンツクリエイターを抱えるケースは以前より増えているという。SNSでの発信、個人ブランドの構築、そしてキャリアの記録。クラブや代表の公式メディアとは別に、選手自身が自分の物語を残す時代になっている。

その状況の中で力を発揮しているエリー・ウィックスは、今のところ公式にはクライアントの名前を明かしていないものの、SNSを見ればアンソニー・ゴードン、アレハンドロ・ガルナチョ、ブルーノ・フェルナンデスらとも仕事をしていることがわかるという。

彼女は今回のワールドカップ期間中、エランガの写真を撮影するだけでなく、彼の家族やガールフレンド、子どもたちと一緒に過ごす予定だそうだ。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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