J1東京ヴェルディのMF齋藤功佑とJ2徳島ヴォルティスのMF稲見哲行が運営する『ONE FIELD』は27日、長野県野沢温泉村のオリンピックスポーツパークで地元の小学生200人が集まったサッカーイベントを開催。

広大な天然芝のグラウンドで、現役Jリーガーと子どもたちがサッカーを通して交流を楽しみ、終日盛り上がりを見せた。

画像: 子どもたちとのミニゲームで、中盤から果敢にボールを持ち運ぶ稲見(写真:白谷遼)

子どもたちとのミニゲームで、中盤から果敢にボールを持ち運ぶ稲見(写真:白谷遼)

いまの時代だからこそ大切な「経験することの価値」

この日、DF林尚輝、MF福田湧矢(以上東京V)、DF犬飼智也、MF仲間隼斗(以上J1柏レイソル)、DF広瀬陸斗(J1ヴィッセル神戸)、MF平岡大陽(J1京都サンガF.C.)、DF谷口栄斗(J1川崎フロンターレ)ら計9名の現役Jリーガーが参加した。

今回のイベントは、地方の子どもたちに夢を持つきっかけを提供し、地域の大人たちがそれを応援する仕組みを作るためのプロジェクト。サッカーというスポーツを通じて地域活性化や行政、保護者との繋がりを深め、関わるすべての人々を幸せにしながら、サッカー自体の価値をより一層高めていくことを目的としている。

イベントの主催者であり、子どもたちの憧れの存在としてイベントを主導した齋藤と稲見。最初は緊張した面持ちだった子どもたちに対し、現役Jリーガーたちが自ら難しいプレーに挑戦する姿を見せることで、徐々にその心を解きほぐしていった。

画像: 福田は齋藤、稲見の呼びかけに集まったJリーガーの一人。笑顔で子どもたちとサッカーを楽しむ姿が印象的(写真:白谷遼)

福田は齋藤、稲見の呼びかけに集まったJリーガーの一人。笑顔で子どもたちとサッカーを楽しむ姿が印象的(写真:白谷遼)

ミニゲームの際には、選手らが子どもたちの輪へ歩み寄り、笑顔で会話をする様子や、ミニゲームの中で「たくさん挑戦して、たくさん失敗しよう!」と、子どもたちの主体性を引き出す姿が印象的だった。

また、イベント内で選出されたMIP(最も印象に残った選手)の評価基準も「サッカーの上手さ」ではなく「積極的にチャレンジしていたかどうか」に置かれ、子どもたちの果敢な姿勢を称賛した。

台風の懸念を吹き飛ばす良好なコンディションのもと、初の主催イベントを終えた稲見は「参加してくれた子どもたちから、チャレンジしたいとたくさん手が挙がったり、ゲームの中でボールを受けてシュートを打ちたいという姿勢が見受けられたので、僕たちの思いが伝わったのかなと思います。夢を叶えるきっかけになるようなイベントになれば」と、子どもたちとの熱い交流を振り返った。

齋藤は「僕らにとっても初めてのチャレンジだったので、どうなるか分かりませんでしたが、みんなに楽しんでもらえたんじゃないかと思って、とりあえずホッとしています。野沢温泉村の皆さんが本当にたくさん協力してくださり、素晴らしい環境でこういうイベントができたのは皆さんのおかげです」と、周囲への深い感謝を語った。

さらに齋藤は「いまは携帯で情報を得られる時代。でも『体験することの価値』というのは、人生に大きな経験値として残ると思う。成功よりも成長を意識し、チャレンジすることを恐れずにやってほしい」と言葉に力を込めた。

画像: この日は主に司会としてイベントを盛り上げた齋藤(写真:白谷遼)

この日は主に司会としてイベントを盛り上げた齋藤(写真:白谷遼)

なお『ONE FIELD』は、クラブの垣根を越えた選手同士の協力を仰ぎながら、地方自治体や行政と連携した地域活性化活動の実施など、様々なアプローチでサッカーを「日本一のエンタメ」にするための取り組みを推進している。

今後も現役選手が主体となって動くビジョンを成し遂げるため、継続的なチャレンジを行っていく方針だ。

(取材・文・写真)白谷遼

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