ザンクト・パウリに所属する日本人FW原大智が、来月開幕する新シーズンに向けていきなりのアピールに成功したようだ。

『Hamburger Morgenpost』によれば、ザンクト・パウリは6月30日に行われたプレシーズン初のトレーニングマッチで、5部リーグを戦っているアルトナ93というチームと対戦。その試合で原は途中出場から2ゴールを記録したようだ。

画像: LIVE: Altona 93 - FC St. Pauli (Testspiel) www.youtube.com

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昨季途中の1月に加入したものの、ほとんど出番を得られなかった原。まだ実力を十分に知られていない“未知数の選手”という扱いだったが、プレシーズンのスタートでは強烈な存在感を示したようだ。

同紙は「ザンクト・パウリのチーム内で大きなクエスチョンマークだった」と表現している。昨季の公式戦出場時間は合計わずか35分で、ブンデスリーガで4試合、DFBポカールで1試合に途中出場しただけで、ほぼ“機能しなかった補強”と見られていた。

しかしながら、彼はアルトナ93戦で途中出場すると、わずか3分あまりでザンクト・パウリ加入後初ゴールを記録。同じ日本人選手である藤田譲瑠チマからの正確なパスを受けると、濡れたピッチ上でファーストタッチによって相手GKをかわし、冷静にゴールへ流し込んだ。

191cmの長身FWというと、どうしてもパワーや高さのイメージが先行しやすい。だが、この場面で原が見せたのは、足元の柔らかさと落ち着きだったということで、地元メディアも驚きを見せているようだ。

さらに原は試合終了間際にもゴールを決め、2得点で勝利に貢献。ザンクト・パウリのマルセル・ラップ監督も、原のプレーを評価しているようだ。

監督は原について「いい技術があり、しっかりしたフィニッシュも持っていることは分かる。彼はあまりプレーしていなかったので、映像もそれほど多く見られていない。まずは自分が彼のことを理解していかなければならない。これから彼をどうチームに組み込むか、そして彼自身が我々のプレースタイルにどう適応していくかを見ていく必要がある」と語ったとされている。

つまり、原は新監督にとってもまだ未知数の存在だったようだ。このプレシーズン初戦での2ゴールは大きな意味を持つのかもしれない。

また、ザンクト・パウリの関係者は、原に対して「遠慮を捨てること」を求めていたとのこと。昨季はなかなか自分の持ち味を出せなかったが、アルトナ93戦では積極的にゴール前へ入り、自ら結果を出してみせたと評価されている。

昨季はほとんど名前を知られることなく終わったザンクト・パウリでの挑戦。だが、プレシーズン初戦の2ゴールによって、原大智はようやくドイツで自分の存在をアピールし始めたといえる。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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