コロンビアサッカー界のレジェンドが、長年続く法廷闘争で新たな局面を迎えた。
コロンビアメディア『El Espectador』は現地時間9日、元コロンビア代表GKレネ・イギータ氏が所有する高級住宅について、メデジン第一資産没収専門裁判所は所有権の剥奪(一審)を認める判決を下したと報じた。
問題となった住宅は高級住宅街エル・ポブラドにあり、司法当局は麻薬王パブロ・エスコバル率いるメデジン・カルテルの資金で購入された不動産だと判断している。しかし、判決はまだ確定しておらず、今後も上訴手続きが続く見通しだ。
イギータ氏は現役時代に、“スコーピオンキック”で世界的な人気を集めたGK。
その一方、現役時代にはエスコバルら麻薬組織関係者との交流がたびたび話題となり、1993年には誘拐事件への関与で服役した過去もある。それでも本人は違法行為への関与を一貫して否定してきた。
今回の住宅についても「善意で購入した」と主張。
2024年のインタビューでは、妻とともに友人を介して住宅を購入した経緯を説明し、「自分が働いてアトレティコ・ナシオナルで稼ぎ、コロンビア最高の選手として得たお金を投じただけだ。訴えられた時は『何の詐欺なんだ』と思った」と潔白を訴えた。
また2023年には、差し押さえ中に住宅が荒廃した写真を公開し、「これは私の家だった。約30年間も法的手続きが続き、今では廃墟になってしまった」と嘆いている。
検察は、この住宅がカルテル幹部の名義人を経て複数回売買され、最終的にイギータ氏名義になったと主張する一方、同氏は購入当時、そのような経緯は全く知らなかったと反論している。
コロンビア屈指の名GKを巡る裁判は、なお決着まで時間を要しそうだ。
筆者:江島耕太郎(編集部)
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